新着食財情報

河野園芸 伊予っ子すいか

TEL:0895-72-3301

ゼロからのスタートで夢を実現させた、信念の男。

40年のキャリアを経て辿り着いた「小玉すいか」の魅力

愛媛最南の地で育つ「伊予っ子すいか」達は、パンパンに詰まった果肉が切らずとも良くわかります。5月を待って次々と出荷されます。
河野社長はこの地で40年、施設野菜を中心とした農業経営を続けていますが、温暖な気候を活かした早出しを行うなど特に「スイカ」には力を注いできました。種を見れば、糖度の出る品種かどうかが判断できるほどの知識があり、高付加価値をつけた大玉を育てた時代もありましたが、ここ数年は小玉の「あい姫」のとりこに。
「大玉をカットした商品を買う方が増えたでしょう?あれは美味しくないよ。」
全ての野菜はナイフが当たった切り口から味が落ち、傷みの元になるといいます。カット販売を敬遠して、小玉へとシフトしたことは、もちろん消費動向とも大きくリンクしていました。人気のマダーボールなどと比べて肉質が硬く、高糖度であっても長期間楽しめる品種にこだわり、「味の良さ」で高い評価を得ています。
「スイカは切った時の“とんがり”が大事。弱いスイカは切り口がすぐに丸くなるけど、これはいつまでもとんがっとるよ!」確かに、切り口のエッジが美しい!

水はけの良い土地を最大限に利用し、的確な技術を乗せていく醍醐味。

伊予っ子すいかや露地の河内晩柑の他に、ねぎの周年栽培も手がける河野園芸では、100棟を超えるハウスを有しますが、その全てが単棟、そして土耕。スイカの歯切れがシャキッと良くなる理由、それは「土」にありました。
河川敷の非常に排水性の高い砂地土壌は、じっとりとした保水力がないため、たびたび水を与えないと乾いてヒビが入るほど。しかし、その条件がスイカの糖度を極限まで上げ、夏場のネギの病害を防いでいます。
「作物が要求していることに、自分がどれだけ正確に応えられるか、が勝敗を分けるんですよ。」
施設という、人の管理下に置かれた環境では、手出しするかしないかの判断が最も重要なのだと言います。夏場のネギは特に難しく、水が不可欠であると同時に、水こそが病害の原因となります。気候の変動に応じた栽培方法の切り替えは、マニュアル通りでは到底無理なこと。これまでの経験から積み上げてきた技術をどのタイミングでどの程度使うのか、この駆け引きこそが楽しみでもあるのだとか。

周年栽培・周年出荷の難しさにあえて挑戦。ぶれないハングリー精神!

5haを超すハウスからネギを周年出荷している河野園芸。水はけの良い土地での単棟栽培は、それぞれの生育ステージに合った管理ができ、病害の発生などにも即座に対応できるといいますが、「ネギのように根の浅いものは、異変に気づいた時には手遅れ、ということもあります。」
しかし、ネギを始めて25年の間、「取引先に迷惑をかけない」ことをモットーに様々な手を尽くしてきた河野社長。品質を保つだけでなく、いざという時に信頼できるスタッフを育てることも重要だと言います。「人の手が大事」といい、多くの雇用も生んでいます。
バラなどを束ねるための機械や、自動袋つめ機械などを半年かけてネギ用にカスタムメイドし、作業能率を大幅にアップ。広い作業場で20名近いスタッフが忙しく働いています。
「決して裕福ではなかった」と自身の幼少期を振り返る河野社長は、「絶対に豊かになる!」という志を曲げず進み続けてきたとか。「何もないところからスタートしたんだから、やってできないことはないんですよ。」
味と品質に妥協しないために、常に最高の努力を惜しまない成功者の笑顔は、意外にも優しく穏やかでした。

 

 

元祖「肉食系男子」とも思える河野社長ですが、実はもうひとつ強い信念があります。それは「記録こそ将来の宝である」という言葉。
日々の作業日誌を欠かさず記し、昭和の時代からそのデータ(といっても帳面!)はすべて保管されていると言うのです。
驚いたのは畑のスイカの茎に無数に結び付けられている色とりどりのリボン。これは3日ごとに交配した日がわかるように結んだものでその数3万本。同じ色がカレンダーに几帳面に貼り付けられ、棟番号、本数、交配日、結果数などがすぐわかるようになっています。一株あたりの結果数まで年毎に比較できるようになっており、これを社長一人で記録し続けているのだとか。毎日の作業と並行して整理することはもちろん、100棟すべてにこの作業を行うことは不可能と思われますが、「慣れたら書いてないことがストレスになるよ」と笑われました。
実はこの「記録こそ将来の宝」という言葉、社長が高校の卒業文集に寄せた言葉だったそうです。40年を経て自分の努力で現実のものとした、恐るべき名言です。

特注の袋詰めマシーン!ただ、一握りが常に同じ重さになるというスタッフの熟練ぶりの方がもっと驚き(笑)。 水はけの良い土をさらに高く盛ることで排水性を強化。このひび割れ具合がポイント。収穫の順番も決まっています。 これが驚きのカラフルカレンダー!この超アナログな作業力こそがどんな最新技術にも勝る河野社長の強み。
もっと美味しく!食財メモ

県内のスーパーに広く出荷されている「伊予っ子ねぎ」。青々として実に健康的。地元バイヤーの信頼も厚く、視察に来ても「社長の元気な表情を見れば畑を見なくてもネギが元気なのがわかる」と言わしめるほど。
河野園芸の「伊予っ子」商標のトレードマークは可愛い「カブトムシ」。力強くてみんなに親しまれるからというのが起用の理由だそうです。そういえば昔、カブトムシってスイカが大好物ではなかったですか?
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