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今井農園 アムスメロン

TEL:090-8972-1787

「指導者」からの転向で、踏み込んだ栽培技術を実現化する男。

並んで待っていても買えない?!直売所で人気のメロンがこれ!

西条市丹原に、「予約しなければ手に入らないメロン」があります。大変な賑わいを見せる地元直売所でブレイクし、現物を並べる前に完売してしまうという幻のメロン。それが今井農園のアムスメロンです。

4アールのハウスで採れるメロンは約2000玉。半数はシーズン前にすでに注文が入っており、残りは自宅前での直販用やリピーター用として確保しているとか。なぜこれほど人気なのでしょうか。

「まずはしっかり樹を作ること。あとは日々の細かな管理でしかない。」

初期段階での土作りや温度管理により幹を太くしっかりと作りあげ、後はしなやかに樹勢を保つことで、上部の葉がコンパクトにまとまるのだとか。糖度を上げるべき段階で、確実な節水管理が行き届いている証拠が、ところどころに見られます。つまりは、「絶対に味が良い」から支持されると言え、「絶対に裏切らない」ための様々な努力を怠ることがないからなのです。

 

指導者から生産者へ。想像以上に「けっこう大変よ(笑)」!

20年間、地元の農協で指導員として働いていた今井さん。当時はいちご、メロンなどの野菜を担当しており、様々なケースを実際に見てきたことで知識・技術の蓄積は十分。就農3年で、高品質のメロンを育てあげることができたのも納得です。

昼夜の気温差が大きくなる5月下旬が最も糖度が上がりやすく、同時に水分量のバランスをとる最も難しい時期でもあります。確実な樹勢管理が効果を発揮する時でもあり、「通りがかりに何か目に入ると、ついつい作業してしまって気が休まる時がない。」と思わず苦笑い。

「いろいろ指導してきたけど、実際は思うようにならんこともあって、自分で作るのはやっぱり大変よ。」と言う今井さんですが、実際にお客様から「美味しかったから来年も欲しい」と言われると嬉しく、苦労も忘れて「さらに頑張ろう」と思えるのだそうです。現在中心に手がけるトマト、いちご、メロンなどは「美味しくて見た目もきれい」だけでなく、土作りから収穫までを通じて楽しさが続くことが魅力だと言います。

農業書でしかみることがない技術や最新の技術が融合するハウス。

15アールのハウスで作るトマトもまた、今井さんの自信作。いちご栽培で使われる袋培地を利用し、土耕では難しいぎりぎりの環境管理をして育てています。通常はトマトには使わない水分センサーと電子制御を使った水切り栽培を行い、糖度を上げています。根が発達する接木ではなく実生にこだわるのも、「水を吸いすぎないため」と徹底しています。

珍しいのはこの「連続二段摘芯栽培」。収量が2倍ほど増えることで知られる栽培法ですが、実際に目にすることは多くないそう。二段ごとに摘心するだけでなく、捻枝(枝をひねる)することで脇芽を発達させる、非常に管理の難しい高度な栽培法。トマトならではの生命力の強さを利用して、味を上げるために実践しているのだそうです。

今井さんのお父さんもまた、この地で40年以上メロン、スイカなどを栽培しており、長年の栽培経験や技術を地域に普及させてきた人物。丹原は、古くからこうして様々な技術が検討され続けており、産地としての成熟度が高まった土地。実は歴史あるメロン産地だったこの地で、新たなメロン伝説が始まっています。

西条市丹原と言う土地は、さまざまな野菜や果物の宝庫、というイメージがあります。それは、今井さん親子のような多くの人材のおかげで色々な技術を蓄積できる環境であったことに加え、扇状地で水はけがよいという土壌条件や平地が続くことで日照時間が長くなるというメリットが、産地の発展を後押ししてきたと言えます。メロンの導入は早かったにもかかわらず、高級メロンに叶わないという点で一度は衰退しかけたところ、地元の産直市場で消費者が改めて味を高く評価したことによって徐々に生産規模が拡大してきたという、まるで「奇跡の復活」メロンなのです。着果から収穫まで数多くのリスクと向かい合わせの難しい作物ですが、「どんな状況でどんな樹が被害を受けるか」というデータが、多くの経験から頭に詰まっているという今井さん。地元を新しい時代へとリードしていく生産者の一人です。

ヘタの付け根や葉っぱが黄色く変化すれば採り頃!まだらに黄変したものは糖度15度を超えるものもあるとか! 初期の生育のよさを物語る茎。土作りや温度の管理が良好であれば、その後の病害も格段に減らせるのだそう。 オーダーメイドの水分量センサー。土中に差し込まれたセンサーで、時間刻みに状況を読み取るスグレモノ。
もっと美味しく!食財メモ

自宅前に作業場を兼ねた専用直売所を設けている今井さん。国道沿いに旗を立て、手作りの看板が目立つ、注目のスポットです。
とれたての鮮度感、また期待を裏切らない安心感が口コミで広がり、ピーク時には在庫がなくなるほど忙しい日々になるのだとか。アムスメロンは贈答用としての需要が高く、県外に住む地元出身者にも喜ばれているとのこと。30アールで栽培している「いちじく」も今井さん自信の品だそうで、多くのファンが初秋の販売開始を待っています。
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