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満穂野菜出荷組合 キャベツ

標高500mで広がるキャベツパノラマ!熟練の味を採れたてで!

あたり一面が、キャベツ、キャベツ、キャベツ。まるでここは「キャベツ村」!

陶芸のふるさと伊予郡砥部町をさらに奥へ進み、旧広田村へと向かう長い山道。徐々に標高が高くなり、心なしかひんやりした空気を感じられるようになれば、そこが満穂地区です。

古くは盛んに行われていた葉タバコ栽培が広田村の経済を支えていましたが、40年ほど前からキャベツなど他の野菜栽培へと移行しはじめます。当時は各生産者が思い思いに栽培をし、松山市の市場や各小売店へ別々に出荷をしていましたが、夏場のキャベツやほうれん草の確保を目的に「まとめて作って出荷して欲しい」という市場からの要望を受け、25名ほどの生産者が集まって「満穂野菜出荷組合」が誕生しました。

発足当時は30~40代のバリバリの生産者ばかりでしたが、徐々に高齢化。重量野菜ゆえの苦労もあり、現在は10名ほどが主に出荷をしているのだとか。しかし、組合全体で8ha以上の出荷量をキープしているのは驚きで、市場はもとより、地元の道の駅などでも大変人気の高いキャベツなのです。

こだわりたいのは「巻き」。ぎゅっと詰まった美味しさを実感して欲しい。

組合長を務める相原さんは、80aにわたる畑を一人で切り盛りするベテラン。「組合ができた頃はまだ若くて体もよう動きよったが、このごろはキツイです。」と笑いますが、手播きの種から苗を育て上げ、春作と秋作を繰り替えすパワーは相当のものです。

年間通じて途切れることが許されないキャベツですが、本来は冬の野菜。夏の暑い時期に出荷されるのは、大掛かりなシステムが整った全国的な大産地がほとんどです。温暖な愛媛県で、また広田村と言う限られた地区でまとまった産地化をしているのは、非常に珍しいと言えます。

500mという高い標高を活かして作る満穂の夏キャベツは、なんといってもこの「巻きの強さ」が特徴。温かい平坦地での栽培は、結球しても葉が締まらず、断面がスカスカになりますが、日照時間が長く、なおかつ昼夜の気温差が激しい環境が、強い締りと重量感を生むのだと言います。キャベツで最も重要な「しゃきしゃき感」は、こうして作られています。

キャベツ畑に蝶はNG?!安全面に配慮した優しい栽培方法。

食感だけでなく、キャベツにはそのものに「味」がある野菜です。相原さんによれば「品種によって味が全く違うんですよ!」とのこと。おすすめは夏以降に定植する「秋徳」という品種だそうで、昔ながらの濃い甘い味わいが特徴なのだとか。

キャベツは季節によって水の管理が難しい上に、連作障害も持つため、日々の管理が大変なことで知られます。特に害虫との休みない闘いは厳しく、やむを得ず農薬の使用量が増える野菜のひとつ。虫食いのキャベツをあまり目にしない理由を、きちんと理解している消費者は少ないものです。

しかし、やはり生食することも多いキャベツ。少しでも安心して食べてもらいたいと言う思いから、満穂のキャベツは「フェロモン剤」による防除を行っています。雌雄の蝶が出会わないよう、雄の蝶を遠ざけるフェロモンを発するもので、定植から収穫までほぼ3ヶ月間有効だそう。春の農薬散布が従来の3~4割で済むことで、美味しいだけでなく、安全な高原キャベツとしてさらなるブランド力を発揮しています。

 

「野菜不足だなと感じた時に買いたくなる野菜は?」という質問に、「キャベツ」と答える人は少なくありません。身近な野菜として最も愛されていると言っても良いでしょう。
冬場はそこそこ作られる愛媛のキャベツですが、夏場のまとまった出荷、となるとこの広田村の満穂地区以外には見当たりません。冷涼地を好む野菜ですから、全国的にも夏場の産地は限られます。ただ、嬬恋などに代表される大産地はより標高が高く適地といえ、生産から収穫までがスムーズに進むようシステム化されているのに対し、ここ満穂ではあくまでも手作業の連続。播種、定植、防除から収穫、箱詰め、さらには出荷作業まで、高齢化する組合員たちが行います。平均1~1.2kg。重いものだと2kgにもなる重量野菜ですが、「大きい方が使いやすいというお得意さんもあるからね」と笑う相原さん。作り手の愛情が、何層にも何層にも包まれた価値あるキャベツです。

キャベツ畑に蝶が舞う、長閑でありふれた風景。しかしキャベツ農家にとっては大問題! 機械化されないため、ひとつひとつ重いキャベツを刈りとる作業は、想像を超える重労働。 山間の小川から清らかな自然の水が入ってきます。秋植えには大量の水を必要とします。
もっと美味しく!食財メモ

キャベツといえば、お好み焼き!ぎゅっと締まった肉質が、鉄板でじっくり加熱することでとろけるような食感に代わり、甘さもぐんと増します。キャベツそのものの味がお好み焼きの味を左右するともいえます。松山市内で多店舗展開する繁盛店では3年前から満穂のキャベツを使っています。実際に味をみて「これだ」と指名されたのだそう。
地元スーパーでは「朝採りキャベツ」の限定販売も実施されており、早朝から200玉を収穫するという忙しい日々だとか。
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