新着食財情報

えひめブルーベリー出荷組合 ブルーベリー

TEL:090-4500-5299(田中昌俊)

愛媛をブルーベリーの一大産地に!生産者の力を結集し夢を手繰り寄せる。

多くのビジネスを経て気づいたブルーべリーの可能性。「勝負できる!」

近年、生産・消費とも人気が高まっているブルーベリー。実は、2005年に設立された「えひめブルーベリー出荷組合」の誕生が、愛媛のブルーベリー栽培を躍進させる鍵となったのです。
当時、理事長を務めていた故・石井さんが果樹肥料を扱う「石井商会」の代表でもあり、2003年に肥料仲間から紹介された「ブルーベリー栽培」に大きな可能性を感じたことが現在に繋がります。
「販売単価が高いことと、これまでの果樹栽培に比べて作業が簡単。高齢者や女性でも十分に勝負できると思ったし、これで愛媛の農家が元気になれると直感しました。」
肥料屋として、柑橘農家の成功も苦労もすべて自分のこととして感じてきた石井さんは、愛媛の果樹の将来について常に思い悩んでいました。ブルーベリーこそが発展のきっかけになると確信した背景には、過去に様々なビジネスを「好機を読む」ことで成功させてきた、商売人としての嗅覚が働いたことも大きいと言います。福岡県の栽培農家を訪ねてノウハウを教わって戻るとすぐに、自ら農地を借りて試験的な栽培を開始したのです。

 

ひとりが儲かってもダメ。産地として力を持たないと勝ち残れない。

1年目、2年目と好調な売り上げを叩き出し、「これなら人に勧めてもみんな喜んで作るようになるだろう」と思った矢先、実がつかなくなったり苗木そのものが枯れてしまったりと、すっかり躓いてしまったとのだとか。しかし何年も試行錯誤を重ねていく中で「この肥料で美味しいみかんが出来るだろうか?」と、それまで言われるままに使っていた肥料に疑問を持ち始めます。肥料には誰よりも自信があった石井さんは、「もっと優しくて果実の味を上げる肥料」を模索し、ブルーベリーに最適な有機物を多用した肥料に出会います。
さらに、「人に勧めるためには、自分が本気で取り組む姿を見せなければ」と、本格的な事業として立ち上げ、より大きな投資を重ねてビニールハウスを次々と新設。それまで個々に出荷をしていた小さな農家にも声かけをし、「えひめブルーベリー組合」を誕生させることとなりました。
「生産者が団結することで出荷量もまとまり、価格や取引量の交渉力を上げることができる。農家一人が頑張るのはしんどいけど、産地化することで全国を相手に勝負し続けることができるんよ。」現在の組合員は49名。愛媛全域に広く点在し、力を発揮しています。

 

ブルーベリー栽培には水管理が不可欠。清潔感あふれる快適な園地で実現。

他県の比較的大きなブルーベリー産地では、直接土に苗木を植える土耕栽培が主流ですが、愛媛では当初福岡県の農家から伝授された鉢植え(バッグ)栽培を行っています。鉢植え栽培のメリットは一定の適正水分量が確保でき、健全な実が沢山つくと言う点。ブルーベリーは土耕も鉢植えも流通段階では同じ扱いですが、現場では「愛媛のブルーベリーは実が締まっていて腐りにくく、日持ちがする」という高い評価を得ています。
さらに、県下どこでも条件を揃えて栽培することができるため、気候風土が微妙に違う地域でも、組合として品質を一定に保つことが出来る点も、強い商品力となっています。
収穫スタッフは約8名。小さな実をすべて手摘みしますが、規格以上の大きさで、完熟したものだけを一粒づつ選んで採るのは大変な作業。品種によっても差がある微妙な色付きの違いを見極める技術が必要です。それでも熟練の女性スタッフは1日に25kgも収穫するそうで、「慣れればとても楽しい作業です」とのこと。
個々の鉢植えをネットで覆うだけでなく、地面をシート敷きにし雑草対応を省力化。更なる規模拡大に自信を見せています。

 

 

家庭菜園でも人気のブルーベリーですが、事業として取り組むには乗り越えるべき様々な問題が多いと言われます。
大きなネックはやはり水分管理。ブルーベリーは毛根のような細い根で支えられており、水切れすると枯渇し、少しでも過剰だと根腐れするという非常にデリケートな成り立ち。石井さんの園地では15分づつの灌水を1日7回、機械によって行います。鉢の中には土代わりのオアシス(発泡フェノール樹脂)を埋め、樹にとって一番快適な環境を作っています。
また、味を上げるためには順調な枝でもあえて切り込み、全体の着果量を1/5程度まで落とすことも重要だとか。日持ちが悪く、業界で敬遠されたブルーベリーの取り扱いが増え続けているのは、こうした「高品質な粒つくり」への弛まぬ努力の成果と言えます。
これまで「産地」としてまとめる動きがあまり見られなかった愛媛の農産物。石井さんは「やってみたい農家があれば、ノウハウはすべて教えて共有したい」と熱く語り、「愛媛をブルーベリー産地日本一にする」という目標を手繰り寄せる、力強いリーダーの微笑を見せてくれました。

広々とした園地内にゆったりと置かれた多数の鉢。全面シート張りで草は生えず清潔感にあふれた気持ちよい畑。 品種が多く見分けが難しいブルーベリー。収穫経験の浅いスタッフのために結ばれたヒモが優しく揺れます。 水はけのよい鉢植え栽培ですが、灌水の間隔は重要。液肥などの配合も機械化され徹底して行われます。
もっと美味しく!食財メモ

ブルーベリーとチーズの相性の良さは広く知られており、クリームチーズとジャムを合わせたフィリングを使ったスイーツは、製菓に限らず食品業界全体が競って発表しています。
鉢植え栽培の愛媛のブルーベリーは旨みの密度が高く、そのまま塩気の強いチーズや生ハムと合わせても十分主張できる味わい。フレッシュなままオードブルやおつまみとして、お酒のシーンでも大活躍します。
ページトップへ戻る
Copyright (c) 2010 Ehime prefecture. All rights reserved.