新着食財情報

遠赤有機農園 有機にんにく

TEL:089-966-6601

農地を再生させることで地域に息吹を。有機野菜で命と向き合う男。

「困難にぶつかっても逃げずに正面から立ち向かう」男のやるべき仕事

健康ジュースの代名詞ともいえる「青汁」。遠赤青汁株式会社の代表的商品でもありますが、その原料である「ケール」などを全て自社で栽培していることはあまり知られていません。
「伯方塩業」の初代社長だったお父様の「食農」に対する真摯な考えや取り組みに憧れて育った高岡社長は、高校卒業後に迷いなく農業の道に進みました。しかし、幼少期から体が弱く、2度の結核発病による命の危機があったことで、「健康」への思いは人一倍だったと言います。自分自身の健康を取り戻すきっかけになった「野菜」の力を信じて、元気になる野菜作り、健康食品作りを目指したのだそう。現在はケール、にんにくの他、玉ねぎやジャガイモなどを20ヘクタールに渡って栽培しています。
創業以来、すべての野菜は化成肥料や農薬を使わない有機栽培ひとすじ。周年栽培しないのは、栽培に適した時期を選んで作ることで、バランスの取れた栄養価が備わった高品質で安全な野菜作りができるからです。しかしそこに至るには、高岡社長が正面から向き合った大きな問題がありました。
多くの慢性病によって増え続ける健康被害、そして高齢化による地域の農業衰退です。

耕作放棄地を自ら開墾。30年眠っていた荒地が甦る瞬間が醍醐味。

病気を治すための薬による強い副作用や、アトピーなどに苦しむ多くの人々を見るたび心を痛めた高岡社長は、自身の経験からも「体を元気にする栄養価の高い食べもの」「安心して食べられるもの」を目指したいと願い、有機栽培さらには添加物不使用へと辿り着きました。また、増え続ける耕作放棄地が抱える様々な問題を解決しようと、自社の耕作地として借り受け、社長自らが開墾して有機農園として再生させています。現在圃場の中心となっている周桑地区はもともと水はけの良い扇状地で、野菜栽培には最適。すべて有機JAS認定圃場とした上で、10年後には持ち主(農家)に返還するという事業を行っています。
「30年も使っていない畑はまさにジャングルやけど、農薬に汚染されてないのだから僕にとっては宝の山みたいなもの。何日もかけて開墾していく作業はワクワクしますよ!」という高岡社長ですが、当初はまだ珍しい企業の農業参入で地元農家から警戒される空気も。しかし伐採後のきめ細かな圃場管理や雇用創出なども認められ、現在は50軒を越す農家が協力を申し出、「先祖代々の大切な土地だけど高岡さんにぜひ託したい」とまで言われるように。こうした声が社長の元気の源なのだそうです。

有機栽培は土の力で野菜の力を引き出すこと。自然と栄養価もあがる。

有機栽培は土作りが基本。ジャングルから木々を伐採し、手作業で大量の岩石を取り除いてから、やっと堆肥による土作りが始まります。高岡社長の奥様が代表を務める「遠赤有機農園」では、8月~9月の植え付け時期まで幾度となく堆肥投入と発酵を重ねています。
こちらではにんにくの原種に近い八片の「嘉定種」を栽培。温暖な気候に合った品種で、これを豊かな土で育てることで、にんにくらしい辛味が濃くなり糖度も高くなるのだとか。日本では東北産のにんにくが有名ですが、本場中国では「北部のにんにくは漢方薬にしない」のが常識だそうで、冬に雪に覆われないことで同化作用が高まり、旨みや栄養価が増すことを証明しています。
春になると伸びてくるにんにくの芽は栄養の宝庫ですが、地中のにんにくの生育を妨げないよう柔らかな段階でカット。取引先の要望により販売したところ大好評で、こちらの出荷も大忙しなのだとか。全国的にも希少な有機栽培にんにくは、玉ねぎ用に使われていた高さ10m以上の大きな低温貯蔵庫から年間供給されています。
加工品の販促で世界を飛び回る高岡社長ですが、ユンボやトラクターに乗って農作業している時が一番落ち着くそう。命の大切さを自らの体験をもって説き、体現する日々はまだまだ続きそうです。

高岡社長は「歩くCSR」。耕作放棄地を再生することで農業に未来を残し、地域に活力を与えるだけでなく、「こうした取り組みで作られたケールやにんにくでできた製品です」と伝えることで、都会に住む顧客も「貢献に参加している」という喜びが味わえるからです。また、自然を愛し、循環型社会を目指して活動したお父様が育種した「陽光」という桜を3000本づつ世界各国へ寄付植林する活動を、何年も継続しています。
「パワフル」という言葉がぴったりな高岡社長ですが、おそらく一日の生活のどの部分を切り取って見ても全てが「全力投球」のはず。それは社長自身が「命と向き合うこと」の大切さを深く知っているから。香港、シンガポール、台湾などを経て、ドバイ、アメリカへも進出予定だそうで、「健康な食べ物でしか健康な身体は作られない」という思いが、全ての製品に乗って世界へ飛び立ちますように。

ため息が出るほどのジャングル荒地が、一人ひとりの手で再生され肥沃な畑に変身します。すくすく育つにんにく達。 にんにくが太り葉茎が枯れる6月頃に収穫。乾燥の後、芽を出す直前の10月頃、-2度の貯蔵冷蔵庫へ入り出荷を待ちます。 1月。収穫前のケールは寒風に当たることで葉が養分を溜め込み、甘みが最大限に増した状態。栄養価も最高値。
もっと美味しく!食財メモ

生にんにくを熟成発酵させた「黒にんにく」は、健康食品として注目されていますが、この「遠赤愛媛八片黒にんにく」はこれまでのイメージがガラリと変わるもの。にんにくそのものが甘い品種であるだけでなく、有機栽培によって素材そのものの力の強さが加わり、添加物を加えない独自製法により自己発酵することで、まるでフルーツのような香りと柔らかな食感が楽しめます。目を閉じて食べるとにんにくだとは到底気がつきません。一粒で体がじんわり温まる感覚も、他所の黒にんにくと大きく違うところです。百聞は一食に如かず。これは価値あります!
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