新着食財情報

窪中農園 雲の上トマト

TEL:080-3166-1744

空と太陽に愛されたトマトに、確かな手ごたえを感じる男。

山のてっぺんに広がる一面のトマト畑。高地ならではの品種で。

伊予市中山の標高800メートルの山頂にある窪中農園から続々出荷されるトマトたち。これまでも1日600kg以上が「窪中農園の夏トマト」として松山近郊のスーパーへと出荷されていましたが、このシーズンは、「雲の上トマト」として広島、岡山、大阪、首都圏のユナイテッドベジーズ、OKストア数店舗にて週に約1t程度が販売されました。
「完熟でありながら棚もちが良い」「健全な生育ゆえに果肉が厚い」さらには「トマト本来の味がする」といった評価が多く、量販店からは「とにかくあるだけ欲しい」と言われるほどの人気ぶりです。
品種は高地向きの「桃太郎エイト」。果肉量が多く、糖酸のバランスが良いことと、薄皮ながら果肉が堅いことで完熟の旨みが表現できることや「昔ながらのトマトの味と食感」を楽しめることから、窪中さんが好んで栽培しています。「トマトらしい食べ応えが、やっぱり必要だと思うんです。」と、求めるトマト像が明確だからこそ、品質にブレがないのだと納得できます。

そこはまるで雲に手が届く場所。まさに太陽をひとりじめ。

窪中農園へは国道から延々と山道に入り、ひたすら細道を登り続けます。森の生きもの達の声と風の流れる音しか聞こえなくなった頃に、約30アール、18棟ものトマトのハウスが広がってきます。晴れ渡った日の眺めは「癒し」そのもの。
お祖父さんの代から続いた林業を徐々にほうれん草やトマト、観光農園用のイチゴなどの野菜栽培へとシフト。愛媛でも稀な標高の高さを生かした野菜作りを進めてきました。低温菌栽培による原木しいたけは1枚が100gにもなるという肉厚なもの。どれも「日照量」と「昼夜の温度差の大きさ」が味の決め手となっています。
降り注ぐ太陽の光を浴び、冷涼な環境で作られるトマトは、手触りがフワフワしておらずずっしりとしたハリと重みを感じるものばかり。実際に他のトマトと比べるとほぼ1サイズ分は重く、水に入れると静かに沈むのだそう(一般的なトマトは水に浮く)。じっくり太ることで果肉とゼリーとに隙間がなくなり、味わいに充実感が生まれるため、「単に甘いトマト」ではなく「味が濃く深みのあるトマト」だと実感できるのです。

親子二代が一緒に学ぶ畑では、共に悩み、共に発見の毎日!

代々続く林業を継ぐため、林業専門学校を卒業し奈良県で働いていた窪中さんですが、当時ご両親がトマト栽培への転換をしたことをきっかけに帰郷して共に農業を始めました。それから10年。「林業の勉強しかしておらず、誰もトマトについて教えてくれる人はいなかった」と言う窪中さんですが、5年ほど前から土作りへの考え方を変え、微生物農法を取り入れ始めたことで成果を実感できるようになったそう。たとえ失敗しても原因がわかるようになり、徐々にトマト作りに嵌ってきたのだとか。
親子農業では先代からの知識や技術の伝授が一般的ですが、ご両親がトマトを始めたのは窪中さんの就農のわずか数年前。一緒に悩んで解決策を探す日々を経て、喜びも苦労も共有できる、良い関係を築いています。「もし親が20年先に始めていたら、毎日喧嘩していたと思います。大先輩からこうした方がいい!と決め付けられたら、自分なりの新しいチャレンジができなかったと思いますから。」
家族の明るい笑い声が雲まで届く、トマト畑です。

 

野菜の消費量が減少する中、唯一伸びているのがトマト。それだけに全国の有名産地から選りすぐりの商品が集まる首都圏スーパーのトマト売場での相次ぐリピート販売実績は、窪中さんにとって大きな自信に繋がりました。トマトについて絶対的な指導者がいなかったことが、逆に窪中農園を成長させました。一般的な指針通りに栽培しても3~4年で必ず失敗が起こり、昔からの技術の伝承だけでは行き詰るという経験も糧に。生産者仲間や外部の助言者のおかげで、実際にあらゆる方法を試してみたことで、スランプから抜け出すチャンスにめぐり会ったという窪中さん。「成果が出るとどんどん楽しくなって、興味が湧いてくるから失敗も怖くなくなりました。」鶏糞や米ぬか、萱や自作の竹パウダーなどを利用し、練りに練った土作りがトマトの味に全て反映されています。

お父さんが主に作っている微生物肥料。配合も研究を重ね、自作する楽しさにハマっているのだとか。 専門学校時代に出会った奥様も、今では窪中農園の頼れる戦力。丁寧な選果や手際の良さは良樹さんを凌ぐとの声も。 ハウス外の日差しも強烈。すぐに道がなくなってしまう(笑)ため、草刈りも重要な仕事。土作りの重要な原料にも。

 

 

 

もっと美味しく!食財メモ

果肉の厚さが強みの雲の上トマトの素晴らしさは、水平カットで証明できます。決してゼリーが少ないわけではなく、しっかりとした酸味とジューシーさを残しつつ濃い味の充実感が得られる仕上がりです。
チキンや魚介とあわせるシンプルなイタリアン風グリル野菜に、この雲の上トマトの輪切りを加えるだけで圧倒的な存在感が。一気に熱を加えることで、旨みがぐんとアップします。味も見た目も主役級の一皿になること間違いなしです。
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