新着食財情報

竹森ガーデン ピオーネ

TEL:090-3789-1675

森の中の観光農園というステージでぶどう作りを究める若きオーナー

味覚狩りと産直販売で完売!摘みたてを味わう贅沢を提供。

愛媛でスキー場を持つほどの冷涼な高地といえば、久万高原町です。
標高は650メートル超。古くから豊かな森林に囲まれていたこの地には、今なお多くの自然が残されたまま。
昭和32年、高知県から久万高原町に入植した竹森さん一家。当時はまだ道も電気も通っておらず、ただただ山林が広がるばかりだった場所で葉たばこや原木椎茸農家としてのスタートをきりました。ぶどうやりんごの味覚狩り観光農園となった現在の竹森ガーデンを任されているのが、お祖父さん、お父さんに続き三代目となった洋輔さん。
「主に5種類のぶどうをリレーで楽しんでいただけるんです。園内のぶどうは全て種なしです。」稼動している1.5ヘクタールの園地は、直接雨に触れることを嫌うぶどうのために90%以上雨よけが施されており、ピオーネの他にキングデラ、紅伊豆、シナノスマイルなど味自慢の品種が実っています。10アールあたり2500~3000房までしぼると言う厳選された精品は、すべて味覚狩りと産直で捌けてしまうという、県内でも人気の高い観光農園なのです。
「品種別に熟度をリアルタイムでご案内して、お客様には一番美味しい瞬間に食べに来ていただけるようにしています。」

この15年でりんごとぶどうの栽培比率が逆転。その理由は?

昭和50年以降、「音地(オンジ)」と呼ばれるこの地ならではの黒ボク土質を活かした大根の栽培を始めたあと、りんごの味覚狩りを中心とした観光農園へとシフト。冬は雪で覆われる久万高原の気候はりんご栽培に向いており、多くの観光客が集まりました。
「大根を産直販売するようになって、直接お客様と向かい合う機会が増えました。ニーズを直に吸い上げることができるようになったんです。」その結果、ナイフで皮を剥く果実が敬遠され始めたことに気づき、さらには近年の温暖化により久万でも十分に可能になったぶどう栽培の比率が上がってきたのだそうです。りんご栽培はお父さんの代までに技術が確立していたため、高校卒業後は長野県にぶどう栽培を学ぶ「留学」へ。長野での3年間は現在の竹森さんを形作る基になったとも言えます。
久万の黒ボクはぶどうに最適とは言えませんが、最低必要な水を保ち乾燥しないというメリットを活かせる品種や作り方を選ぶことで、大きく健全な粒にしたり、かっちりと円筒形に密集した房作りの卓越した技術が光るのです。

驚愕の味わい。これ以上はない「ノンアルコールワイン」!!

竹森ガーデンの自信作がこのジュース。
白はご自慢のピオーネ、赤はカベルネで搾ったもので、まるでワインにしか見えませんが、それもそのはず。農園で採れたぶどう1トン以上を全て長野県塩尻市のワイナリーまで送って搾汁しているのだとか。桁外れのコストですが製法も独特。搾る前にぶどうを凍らせ、凝縮させてから搾ることで香りやエキスを時間をかけてじっくり抽出しているのだそう。「ノンアルコールワイン」という言葉よりも、さらに芳醇なイメージを持ったジュースです。
今年のぶどうで搾ったものは来春完成。ラベルの「650」は農園の標高で、竹森さんのふるさと久万への愛情が溢れています。
園内は除草剤を使わないため、トンボやバッタが草の間から顔を出しています。太陽光が優しく反射するチップを敷き詰めた休憩所は、まるでジブリ映画のワンカットのようで、ずっとその場を離れたくない気持ちになります。
「ぶどう狩りに来られるお客様が思い出として持って帰られるのは、ぶどうではなく、この森の風景なんです。」
激変する自然と共存していかなければならない観光農園というステージが今後進むべき道はどこか。しかし、無二の商品力がここにはありました。

 

久万高原町というところは「四国の軽井沢」とも言われ、確かに避暑地的なイメージが強く、もともと観光目的で訪れる人は少なくありませんでした。しかし情報と共に増える交流人口に比べ、果物消費は減り、贈答利用も少なくなったことから客単価は下がっています。農産物、特に果物そのものが観光のポイントからずれ始めてきた現在、「そこにしかない景観」はかけがえない「商品」となります。ぶどうのオーナー制度をいち早く取り入れ、様々な体験メニューやホスピタリティで顧客満足度を上げてきた竹森ガーデンの次なるステップに注目です。
昔は大房が人気だったぶどうも、近年は約30粒をゴールに小ぶりでかっちりとした房作りが主流。「歯抜け」にならない成型技術は、さすが本場長野仕込み。稼動していない園地の整備をすすめ、さらに美味しいぶどう作りを進めたいとのことでした。

シーズン中は多くの観光客で賑わうエントランス。ピザ釜も構え、シーズン外の様々な「森林体験メニュー」も豊富。 木のチップを敷き詰めた「どんぐりの森」。マイナスイオンが満ち溢れた静かな空間でハンモックに揺られる、至高の贅沢。 30本以上のワイヤーで吊り棚にされた園地。楽にぶどう狩りができるだけでなく乗用の草刈り機が使えるというメリットが。
もっと美味しく!食財メモ

長野でのぶどう留学中に出会った長野五輪記念品種「シナノスマイル」。竹森さんが特に思い入れのあるというぶどうです。非常に肉厚で食感もしっかりしていますが高糖度で高貴な味わい。脱粒しにくい強さもあり、「久万の気候にも合っている」と、栽培面積を大きく広げています。
久万高原でも真夏日が増え、従来の黒系品種が本領を発揮しづらくなってきた昨今、期待の品種といえるでしょう。
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