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株式会社別子飴本舗 伊予柑羊羹

TEL:0897-45-1080

創業明治元年。伝統ある菓子舗のこだわりにとうとう時代が追いついた!?

地元の素材を使うことの大切さと難しさ。それが別子飴本舗の歴史。

創業は明治元年。古くはカステラや飴などを関東軍へ納品していたという話もあり、愛媛の製菓メーカーでも老舗といえる別子飴本舗。昭和生まれの県人ならば馴染み深い「別子飴」があまりにも有名ですが、実は近年、地元の農産品を使った飴や羊羹が人気を博しています。
中でもこの色鮮やかな「伊予柑羊羹」は、愛媛の特産品である甘酸っぱい伊予柑をふんだんに練りこみ、香り豊かでほろ苦い柑皮を浮かべた上品な味わい。従来の固定ファンのみならず、和菓子に馴染みのなかった世代にも広く受け入れられています。
「もともと地元の素材を使った商品ばかりだったんですが、いくら頑張っても相手にされない時代が長かったんですよ。」と笑うのは4代目となる越智社長。輸入品を使わず地元で作った野菜や果物を素材にすることはどうしても価格の上昇につながり、100円均一や中国産などの安価なラインが主流の菓子業界では、到底受け入れられることのないこだわりだったことは紛れもない事実。
「良い素材を使って良いものを作っているんだという自信が、揺らぎそうになったことが何度もありますよ。」

 

人の手で行う作業でなければ、絶対にできないことがある。

しかし、人々の関心が「食の安全」に傾き始め、当然あるべきだった食のモラルが問われ始めた5~10年ほど前から、環境は大きく変わってきました。愛媛県産の柚子や栗、きな粉や塩をはじめ、高知の生姜や鳴門芋など安心できる素材を使っていることが、県内外の展示会やトレードショウなどで評価され始め、長年作り続けてきた定番の品々がクローズアップされたのです。
同時に、20年前から続けていた工場見学への希望者も激増したといいます。
「うちは大手のように機械でチューブから流したりせず、全て手作業で型に入れるんです。桜や栗などをひとつづつ浮かべて季節感を出す作業も、人の手でないと無理ですから。」
レトロな工場内での伝統的な作業を公開することで、さらにもっと信頼されるための問題点を探し、より進化させる。あえてハードルを上げていくことで、職人も商品も育ってきた、と越智社長。見学者に新商品の試食を出すことで、より精度の高い商品が完成するというメリットもあるのだとか。
毎年8000人を超える見学者が賑やかに訪れています。

 

実はもう歯にくっつかない?!ひそかにマイナーチェンジを続ける鉄板商品。

創業以来、昔ながらの真空銅釜で水飴をじっくり炊き上げて作る「別子飴」。この色とりどりの包み紙を見ると、幼い頃のわくわく感が蘇ります。みかん、抹茶、いちご、ココア、ピーナツという定番のラインナップは先代から一切変わっていないそうで、戦前からココアはバンホーテンを使用するなど、今に繋がるセンスを感じます。
「歯にくっつく」というイメージが強かった別子飴。しかし、お客様の声から僅かづつ改良を加え、「今はほとんどくっつかないはずですよ。」という社長。季節ごとのお楽しみフレーバーを入れるなど、少しづつ変化をもたせていると言います。「ずっと守ってきた伝統ですから、こうしたレトロなものづくりへのこだわりは捨てたくないけれど、県産品を使い、飴を基本とした新しい菓子へもゆっくりシフトしています。」
地元で愛されるだけでなく、現在は全体のほぼ半量が首都圏で消費されているという別子飴本舗のお菓子。また全国から特産品を使った「ご当地飴」の製造依頼も多く、少量からきめ細かな対応が可能なことから話題となっています。本格的な海外進出も視野に入れながら、今、新しいステージへと向かっています。

 

こういった製品は、機械化して手間のかからない原料を使えばいくらでも安く作ることができるものなのでしょう。しかしあえて人の手を何本も入れて地元の素材を使い続けることは、価格競争の中で見れば、「頑固すぎるこだわり」以外の何ものでもありません。
「ちょっと甘くする」とか「もう少し硬くする」という加減(微調整)は、人の手でなければ絶対にできないこと。実は越智社長、そうしたお客様からの要望を、すべて現場にこと細かく伝えているそうで、たとえわずかな差であっても「前より美味しくなった」という声の積み重ねで徐々に商品を良くしてきたのだそうです。
「些細な声にも必ず耳を傾けて、少しずつ変化させていかないと、時代に追いつかないんですよ。」やっと時代が追いついた社長の、まさかの!深い名言でした。

歴史を感じさせる真空釜などが並ぶ工場内。できる限り人の手を残した作業工程を心がけています。 新居浜商業高校の生徒がプロデュースした地元特産の白いもと生キャラメルの「白いもキャラもっち」。 工場内に大きく掲げられる「飴」の文字。社員全員が伝統に誇りを持ち新たな気持ちを抱くといいます。

 

もっと美味しく!食財メモ

空前の生キャラメルブームと平行して登場したのが「生ようかん」。生クリームとクリームチーズという、およそ羊羹の原料とは思えない組み合わせですが、とろけるような食感で人気の商品です。
もちろん愛媛県産の伊予柑をたっぷり使ってあり、色香りともに伊予柑を楽しむことができます。日持ちはしませんが、愛媛らしさを感じるギフトです。
バレンタインやホワイトデーにもぴったり。
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