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森のともだち農園 マコモタケ

TEL:0898-55-2427 FAX:0898-55-2027

ふるさとと、マコモの魅力をモーレツに発信するパワフルな伝道師。

歴史ある作物でありながら実態を知られずにいた「マコモタケ」。

「マコモタケ」という名前を聞いても、食材としてピンとこない人はまだまだ多いでしょうし、漠然としたイメージで「しいたけ」のようなキノコ類だと捉えている人もいるかもしれません。
マコモタケは中国から東南アジア原産といわれるイネ科の「多年草」。しかし、河原などに自生し、古くは釈迦の逸話にも登場する「真菰(マコモ)」がつける米に似た実ではなく、水田に定植し、若茎を肥大させた株の部分が「マコモタケ」です。
その実は米よりも歴史が古い穀物と言われ、その葉は神事や民間療法などにも取り入れられるなど、日本人にとっても馴染み深いはずのマコモタケですが、食材として広く知られているわけではありませんでした。
まだ自然が多く残る今治市玉川町龍岡(りゅうおか)地区。この地区の活性化推進協議会が平成14年から取り組んだのがマコモタケの栽培です。国内ではそれまでにもいくつか産地化の事例がありましたが、西日本ではここ玉川が初めての導入。当時お父さまが世話役をされていたことから、森のともだち農園の「もりとも」さんこと森智子さんの「マコモタケ人生」が始まったのです。

広々とした畑に澄んだ水。そして清々しい空気がマコモを育てます。

標高約250m。今治市内よりも2度ほど気温が低いこの地区では良質な野菜作りが続けられており、特産品開発の一環で「マコモタケ」と「ブルーベリー」が導入されました。建設業と椎茸栽培他を兼業していたお父さまとともに、農業未経験の森さんもゼロからマコモ栽培に取り組みました。4~5品種あると言われるマコモタケのうち、他県で実績のある早生品種と晩生品種とを導入し、10数軒の農家とともに試行錯誤を重ねたといいます。
水稲同様に水田で育てる過程で、お歯黒の原料とも言われる天然の「黒穂菌」がつくことで若茎の根元が肥大したものがマコモタケ。株部分が20cmほどになると採り頃ですが、採り忘れは割れてしまうために収穫期はこまめなチェックに大忙しだとか。また通常は1㎡といわれる定植間隔を2㎡以上とっている森のともだち農園。この贅沢な空間によって日が良くあたり、肥大が良好となるだけでなく、作業効率もぐっと上がるのだそう。玉川産マコモタケの評価が全国でも圧倒的に高いことにも頷けます。
収穫期には2メートルを超す、この雄大なマコモの畑は、初秋の風物詩的風景となりました。

マコモの食べ方だけでなく、ふるさとの自然や食の大切さを伝える伝道師。

刈りとったマコモタケは緑の皮を剥いた白い部分が可食部。中国料理では高級食材として炒め物などに利用されてきましたが、和食、洋食へもステージは広がっています。純白でクセのない早生品種は生食でほのかな甘みを楽しめ、黒穂菌の斑点が目立ち始める晩生品種は加熱することで風味豊かなコクのある甘さが楽しめます。
野菜ソムリエでもある森さんが積極的に取り組むのが「マコモタケ」の食べ方を伝えること。「いくら説明しても、食べてもらわんことにはわかってもらえんけんねー。」
収穫から調理までを体験できる企画の運営や、数多くの展示会での営業活動などで、マコモを知り尽くした生産者ならではの手腕を発揮。県内外のシェフとも交流が深く、実際に畑に足を運ぶ人が多いのだとか。マコモだけでなく、地元今治の豊かな自然、食農の力を丸ごとアピールする活動にも繋がっています。
生産者となったことで、改めて見えてきたふるさとの魅力と、食のありがたさ。マコモを通じてそれら全てを力の限り伝えたいという彼女の確かな歩みは、今、少しづつ花開きはじめています。

 

県都松山市から今治へ繋がる水ヶ峠トンネルを抜けると、いつも一瞬で空気が変わるのを感じます。澄んだ水の匂いなのか、木々の重なる音なのか、とにかく玉川独特の空気感はこの不思議な「マコモタケ」産地のイメージにぴったりです。
美しい水で育つマコモですが、水温が低すぎると株が分裂しないなど非常にデリケート。森さんは常時流入する山の水を一度ブロックして馴染ませてから畑に入れており、マコモに対する愛が溢れています。
株を太らせる黒穂菌にも活動温度帯があり、冷涼で病害にも強いこの地域はまさにマコモ栽培の適地だったのだとか。日本には古くから菌を食べる「菌食文化」があったと言われ、こうした目に見えないものに育まれてきたというスピリッツにも、大きく心震わされます。できればもりともさんには「マコモ教の教祖様」あたりを着地点に、引き続きまい進していただきたいと願っている次第なのです。

作業場ではスタッフにより皮むき、袋詰めが。カットマコモはゴミも出ずすぐ利用できて給食などでも好評。 畑の中に急に冷たい水が流れ込まないようにブロックするための板。デリケートなマコモをいたわる優しさに感動! 森のともだち農園のもうひとつの看板商品「媛ベリー」。生果、ジャムのほか、デザートラインも充実しています。
もっと美味しく!食財メモ

食物繊維や多くのビタミン・ミネラルが豊富なマコモタケ。アクもなく淡白な味わいでどんな素材、料理とも相性が良い上、100gあたり21kcalと非常に低カロリー。低温で貯蔵もきくため、今後多くの食のシーンで活躍必至。
ごく近所で飼育された地鶏のスモークと一緒にマスタードとレモンのシンプルなソースで。同じ水と空気で育ったもの同士のマリアージュです。
葉は廃棄せず、お茶にしたり乾燥させて枕にしたり。水を浄化させる作用もあると言われ利用範囲はさらに広がりそうです。
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