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澤田農園 月の光トマト

TEL:090-5714-5373

独自の理論で常に研究、常に実践を続ける若き農芸家

月の持つリズムを利用して、作物の声に耳を傾ける農法?

「Circulation of the moon」。大きな満月のイラストとともに、澤田農園のロゴにはこう書かれています。「月の循環」を意味するこの言葉は澤田さんが取り組む栽培方法に大きく関わるものです。
松山市郊外の10アールのハウスで年間約15トンのトマトを栽培する澤田さんは、できる限り農薬や化学合成肥料を使わない農法を目指し、様々な本を読んだり業者さんからの情報を集めたりと研究を重ねてきました。その中で出会ったのが月の満ち欠けのサイクルを利用した、いわゆる「バイオリズム農法」でした。
月の重力による潮の流れが作物の生理リズムとリンクしているという考え方は、作物の体質そのものが強い時期とそうでない時期を知る指標になり、「いつ水をどのくらいやればいいのか」「最も効果的な防除のタイミングはいつなのか」が明確にわかるようになるのだといいます。
それは物言わぬ作物たちの声を聞くコミュニケーション農法とも言えるかもしれません。

産直市場での指名買いで全量を売り切る実力。消費者が支持する味とは。

施肥量が多いことの弊害は病気や害虫の発生など多数あり、トマトのように味が重視される野菜にとっても深刻。
作物が吸収しやすいタイミングで最小限の肥料を与えることで、余分な窒素の蓄積がなくなるため、澤田農園のトマトは舌をぴりぴりと刺激するような味が一切しません。さらにカットして驚くのがゼリーの堅さ。充実した細胞同士が締まりあって、ずるずると流れ落ちないまましっかりと密着しています。
これはさまざまな植物の残渣や古くから作っている蜂蜜、またえひめAI-1などの菌類を独自にブレンドし発酵させて作る自家製液肥のおかげ。吸収しにくいといわれる発酵カルシウムのうわずみ液を上手く浸透させる技術により、果皮、果肉がしっかりと詰まったトマトは「完熟なのに棚持ちがよい」「子供が喜んで何個でも食べる」と大人気。ほぼ全量を産直などで売り切り、首都圏への出荷も注文に応じられないこともあるほどです。
「農薬や化学肥料がなかった昔の農業をイメージして作っています」
その思いは完璧に味わいに反映されています。

トマトの味を最大限に引き出す、乾いたハウスでの「子育て」。

ハウス内に入ると、扉の開閉部には直接外気が当たらないようトマトのための風除けがあり、まるで赤ちゃんに接するようなトマトに対する繊細な愛情が垣間見えます。
10トントラックで約100台分の真砂土を入れたと言うハウスは約1mの地上げがなされ完全な水はけができるよう造成されたもの。一般的なトマトのハウス内は常に湿って緑のコケが見られるものですが、雨が続いた後でも畝間はさらさらと乾燥しています。
土には微生物だけでなく竹炭や籾殻勳炭などを豊富に与え、土壌中に適度な酸素が回る仕組みを作ることで、嫌気性の病害などから株を守っています。
約2千株の中には実生株もあり、他のトマトと遜色ない仕上がりを見せています。トマト本来の味わいが楽しめるとあって、貴重な商品となっています。
トマトが求めていることが何なのかを先回りして考え、サポートしていく。後は作物そのものが持つ力を利用して健全に育てる。理想の子育てに似た栽培方法が、ここにはありました。

満月の夜には濃厚な樹液が上へ上へと吸い上げられ、それに釣られるように虫も活発に動き始めるのだとか。目に見えない畑の動きを察知して適切に対応する「バイオリズム農法」は古くは日本人がブラジルやアメリカに持ち込んだ「月暦」の考え方が基礎とも言われています。常に総合的に栽培方法を考える澤田さんの取り組みは成功への道筋が見えてきたようです。
トマトは「そのまま食べて美味しい」ものが求められる傾向がありますが、飲食のシーンでは他の素材や調味料とのバランスが実は重要なポイント。このトマトは味わいに主張があるのにクセがなく、皿に馴染む稀なトマトと言えます。澤田さん曰く「にんにく醤油をかけると良く合う」とのこと。トマトの価値観が変わるかもしれません。

パイン酵素やトマトの脇芽、竹の子など成長エネルギーの豊富な材料で作るオリジナル液肥。 有機微生物が豊富な土はとにかく軟らかでふわふわ。指がどこまでも入っていきます。 植物の生理を理解することでより自然で循環的な農業に近づきたい、という理想のロゴ。
もっと美味しく!食財メモ

産直市場では澤田農園のトマトに対して「ほのかな酸味から甘みが広がる」「中のゼリーが美味しい」など消費者からのストレートな声が多数聞こえます。
実際にカットしてみると良くわかりますが、ゼリーが堅くダラダラと流れ出ないことでまな板も汚れず、お料理も楽しくなり、全くストレスがないのです。こんな些細な点も、消費者が「また買いたい」と思うツボになるのでしょうか。
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