新着食財情報

愛媛グローカル株式会社 伊予柑

TEL:090-9774-4279

生産者と消費者が長く理解し合える農業を目指す柑橘栽培の貴公子

最も愛媛らしい柑橘といえばこれ。歴史ある柑橘を最適地で栽培。

柑橘王国愛媛を語る時、避けて通ることができないのが「伊予柑」です。
数少ない日本原産の柑橘と言われ、愛媛の旧称、「伊予国」にちなんだ名を冠しているだけでなく、もちろん生産量はダントツのトップ。全国シェアの8割以上を占めています。
圧倒的な人気を誇る宮内いよかんをはじめ、勝山いよかん、大谷いよかんなど多くの品種をもち、県内のほとんどの柑橘産地で栽培されてきた伊予柑ですが、実は近年、他の新しい品種への転換が急速に進みつつあります。
皮を剥く手間が消費者に敬遠されるといった情報により、栽培量が減少してきているのは事実ですが、高品質で味の良い伊予柑であれば価格がつき、消費者からも求められているのが現実。厳選した果実を出荷までに数ヶ月貯蔵して熟成させるなど、高付加価値をもつ伊予柑作りにシフトする動きも活発です。
寒さに弱いことから愛媛の中でも暖かい地域を好み、甘みと酸味の絶妙なバランスを実現するために豊富な太陽光が必要とされる伊予柑にとって、愛媛の西南、明浜町は最高の適地。この地で精力的に柑橘作りをしかけるのが、岡崎さんです。

 

後継者のリーダーとして地域をまとめ、「えひめ力」へとして発信

自衛隊、県職員などを経て、地元地域の農業法人に入社することで始まった農業者としての暮らしも5年目。現在は規模拡大のために独立し、ご両親と並んで柑橘作りを進めています。
合計2.3haで栽培する柑橘の品種は、伊予柑の他にもポンカン、温州、はつひめ、ひめのつきなど実に多様。さらに、エクリーク65、はれひめ、石地、はるか、不知火、レモン、南津海など、「作れる柑橘の種類としては、無いものは無い」とおっしゃるほど多くの品種を手がけており、「品種をリレーすることで、最終的には周年の出荷体制を整えたいんです。」とのこと。
県の青年農業者の代表を務めるなど地域の後継者のリーダーとしても活躍する岡崎さんですが、忙しい合間をぬって、スーパーなどでの直販活動に力を入れています。仲間同士で出荷量や品質差を補い合い、協力して販路を拡大させています。「明浜、特に僕達の住む宮浦は積極的な販促導入が早かった先進地域で、“自分で売る力”が昔から身に付いてるんです。」
数多くの対面販売の経験からお客様の反応をダイレクトに受け取り、園地に反映させているのだとか。ひとりではできないことを県下の仲間達と協力し、まとまった大きな力に変えて発信したいのだと言います。

生まれ育ったふるさとを理解し、守り、共存できる農業をめざす。

明浜といえば美しい海に面した山の斜面の石段積みが有名。石灰岩を積んでいるため、石垣が白く輝くのが特徴です。はるか昔からそこにあったみかん作りに最適な環境。戦後はまだ多くが芋畑だったといいますが、その後は水はけの良い傾斜と暖かな日差しが美味しい柑橘を作り出してきました。
しかし、海岸に直面している畑にとっては台風による塩害は深刻な問題。一度塩が上がった園地は、枯渇により植え替えを余儀なくされるため、スプリンクラーをフル回転させることが必要です。「未導入園も多いので、台風が近づくと気が気でない」と、自然相手の農業の厳しさが常にそばにあると言います。
西予市は県内有数の畜産産地でもあり、化学合成肥料を可能な限り抑えるために、地元調達の鶏糞や堆肥を使用。さらに試験的に導入しているアルギット栽培でも味、品質の向上を目指しているのだとか。
若い頃に離れたふるさとに、癒しを求めてふたたび戻ってきてはじめた農業。改めて気づくふるさとの良い面悪い面を受け入れ、そこにある自然、環境とうまく共存していける農業の形を作りたいという岡崎さん。やるべきことが毎日山のようにあるという32歳には、田舎でのんびりという暮らしはまだまだ先のようです。

 

「伊予柑離れ」という言葉が私は好きではありません。伊予柑ならではの酸味と甘みのバランス、嫌味のない芳香、豊富な果汁による満足感など、口にした者を落胆させる要素はどこにもありません。残念なのは、おそらくこの言葉は消費者サイドから出たものではないということ。いくら優秀な新品種柑橘を並べてみても、100年も続いて変わることなく、愛され続けてきた品種は伊予柑以外にはないのです。大切に守り育てるべき柑橘のひとつだと思っています。
岡崎さんが強い期待とともに商品化に取り組んだ「つぶつぶみかん」。年末にお餅をついた際、みかんジャムとあんこを組み合わせた餅の意外な美味しさに開眼。みかんの美味しさは常々意識していた岡崎さんですが、「食材そのものだけでなく加工の重要性、可能性の広がりを実感」したのだそう。消費者のためになるこだわりは何か?を探し続ける姿勢に期待しています。

岡崎さんのお父さんの代にはすでにあったという急斜面に重なる石垣。人の手が作りがあげたみかん畑。 園地から望む明浜の海。その穏やかさと美しさは広く知られ、暖かい日差しが柑橘を甘く仕上げるポイント。 明浜といえばやはり主力はポンカン。岡崎さんの農園にもたわわに実るポンカンの樹が多数。
もっと美味しく!食財メモ

最近あまり目にしなくなった「粒つぶみかんジュース」。お得意様からの「つぶみかんジュースはないの?」という声をもとに、ジュースではなく「粒つぶ」そのものをパッケージしたものを商品化できないかと考えた岡崎さん。ジュースに混ぜてもよし、粒のままソースにしてよし、と利用の幅が広がることが楽しいのでは?と考えました。試行錯誤を繰り返し、ようやくデビューのときを迎えた「粒つぶみかん」は、いよかん、はっさくなど柑橘のバラエティも豊富です。
ページトップへ戻る
Copyright (c) 2010 Ehime prefecture. All rights reserved.