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内子フレッシュパークからり じゃばら

TEL:0893-44-2199

内子の町をじゃばらの町に!期待の香酸柑橘の産地化をめざす男。

内子で「じゃばら」ってそれなんじゃ?!

愛媛県の南予地域の中でも典型的な中山間地帯で、昔ながらの商家の白壁の家々が続く「町並み」が残され、あたり一面にレトロな雰囲気が漂う町、内子町。良質な果樹や多品種の野菜作りが盛んなこの場所で、ひそかに産地化が進んでいるのが「じゃばら」です。
「じゃばら」?
聞きなれないその名、実はゆずに良く似た香酸柑橘の一種。香酸柑橘とはゆずやかぼす、すだち等のように酸味が強く独特の香りをもったもの。「じゃばら」はその中でも特に酸が強く、香りも独特です。和歌山県北山村に古くから自生していたものが原産と言われ、「邪気をはらう=じゃばら」といった縁起物として珍重されていたもの。内子町では苗木を取り寄せての栽培を平成19年春にスタートさせました。その栽培規模は全国的にも抜きん出ており、栽培農家(じゃばら部会員)は27名。昨年度の収穫量1500kgから、今年は3000kgを目指して急速に広がりを続けています。
しかし、なぜ「じゃばら」なのでしょう。地域の栽培指導をする栽培のプロ、農村支援センターの久保さんは言います。

日本中から期待が寄せられるのは花粉症の症状改善効果。

「内子町でも標高200~400mの地帯はもともとゆずの大産地。みかんは酸が強くなりすぎるけん作られんかった。ゆずに似たじゃばらのような独特の香酸柑橘にとって、ここは最適地なんですよ。」
また、じゃばらにはゆずと違ってトゲが無い上、農薬や肥料も減少することが可能。栽培も収穫も省力できることから、高齢化する産地には最適。町の基幹作物だった葉タバコの後継作物としても有力だったのだそう。
もちろんただ適地だっただけでなく、新規導入にあたっては将来への展望も。求め続けられる農作物は何かと考えた時、「健康」と言うキーワードは外せず、注目したのが「じゃばら」の機能性成分でした。
花粉症などのアレルギー症状の緩和抑制に効果が認められたフラボノイド成分「ナリルチン」が多量に含まれると、和歌山工業技術センターや岐阜大学医学部などにより学会発表されており、「じゃばらが花粉症に良い」という口コミが日本中に広がりつつあったのです。
「機能性成分がゆずの6倍以上も含まれるじゃばら。これで行こう、と決めたんです。」

地元で愛される商品をめざして官・学との協力体制もばっちり。

内子フレッシュパークからりでは、農商工連携の一貫でこれまでにもトマトを使った加工品の開発、流通戦略を行ってきました。22年度からはじゃばらの加工品開発に着手し、様々な試行錯誤を重ねてきたのだそう。
「じゃばらの酸味、苦味、そして何よりも匂いが他の何にも似ていなくて独特。」とは久保さん。「いくら花粉症に効果がありそう、と言っても変な匂いがしたり美味しくないものは誰も食べんでしょう。」
そこで加工場のスタッフが果実をすべて手搾りに。皮ごと機械で搾汁することで皮の油分が混入してしまうため、手作業で匂いや苦味の強い皮と果肉を分け、じゃばら本来の美味しさを引き出せるようにしたのだとか。特に、機能性成分は皮と実の間の「ワタ」のところに多く、この部分を残すことも手作業ならでは。「大量生産はできない」と笑います。
町民だけでなく、地元の大学や行政と上手く関係を持ちながら意見を取り入れ、内子発のヒット商品を模索中です。長閑な山間の町から発信する花粉症の救世主となるか、乞うご期待です。

 

 

じゃばらの果肉そのものは酸の強い柑橘で、香りも良くどんな料理とも相性が良さそうなのですが、独特の匂いを持つのが「果皮」です。しかも機能性成分は果皮の部分にことのほか多いとされ、ここを上手く利用できるかどうかが、そもそもの産地化にも関わる重要なポイントでした。内子町あげての産地化への動きに加え、からりスタッフの熱心な取り組みにより、徐々に知名度も上がり、生み出した加工品の数々も好評です。
葉タバコに変わる新規農作物としても、農地の活用、農村の保全、地域の雇用すべてに期待できるじゃばらの活躍に、ますます期待したいものです。
私自身は花粉症の症状がないのですが、果汁を絞ったドリンクには効酸化力の強いビタミンやミネラルが実に豊富に含まれます。美容と健康のためには気になる商品です。

松山市内の老舗レストラン「レストラン門田」で提供されたじゃばらを使ったパウンドケーキ。ほのかな風味が絶妙。 もともと内子町の特産品であった冨有柿とともに、町が6次産業化の一貫で開発した商品の数々。 ゆずのような鋭いトゲがないじゃばらは、栽培の手間がぐっと減ります。高齢化する農家には朗報。
もっと美味しく!食財メモ

じゃばらの商品開発については、フードコーディネーターやプロのシェフなどの力を借り、「本当に美味しくて売れるもの」をテーマに何度も何度も話し合いを繰り返したとのこと。じゃばら加工品はこれまでにもいくつかあり、内子らしい独自性を出すことも大きなポイントでした。じゃばらのワタと皮を使用した「じゃからマーマレード」、話題沸騰中です。
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