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有限会社イヨエッグ 米っ娘たまご

TEL:0893-44-3931 TEL:090-8284-1517

黄身が白い?!米を食べる鶏が休耕田を救う!畜産の力で米作を蘇らせる男。

米を食べさせることで誕生した、真白い卵。


「黄身が白い卵がある。」
実際に目にするまでは俄かに信じがたいことですが、この「米っ娘たまご」こそがその白い卵。ごく薄いレモンイエローにも見えますが、この白い黄身のおかげで目玉焼きも卵焼きも、実に真っ白に仕上がるという、不思議なたまごなのです。
イヨエッグが3年前から生産している「米っ娘たまご」は、毎日約320個採卵。そのほとんどが業務用として出荷されていますが、生産初期には様々な苦労があったそう。「一般の消費者さんからは“黄身の色が白いなんて腐ってるんじゃないの?”という苦情が多かったですよ。当時も今も、濃い橙色の黄身が新鮮で味も良いとされる風潮が根強くありますからね。特に女性からは全く人気がなかったです。」と笑う佐々木さんは、昭和40年代から養鶏一筋。伊予市から内子町へ鶏舎を移転した頃から、世界的な飼料穀物の高騰を受け、5万羽だった規模を徐々に縮小。一般卵では10万羽以上の飼育でなければ経営を維持できないと判断し、平成20年から、一般卵ではないこだわりの「訳あり卵」に大きくシフトチェンジ。その中で生まれたのが、米を食べて生まれる「米っ娘たまご」でした。

鶏も国産、餌も国産。低迷する業界へ自らが投じた一石とは。


卵の黄身の色はその餌により変化するため、一般的に美味しそうな濃い黄色にするのは、実は容易なこと。イヨエッグでは輸入トウモロコシを国産米に換え、純国産の卵を目指しました。鶏種もこれまでの経験上「岡崎横斑プリマスロック」という国産種が最適と判断し、すぐに生産を始めました。
実はこの取り組みは佐々木さん一人のプロジェクトではありません。耕畜連携による環境保全、地域振興を考えた時、志を同じくする仲間たちと出会ったことによるのだそうです。西予市の新城生産組合が耕作放棄地解消のため生産する飼料米のもみ(米)部分をイヨエッグが活用し、藁を西予市の岡崎牧場で牛の飼料として活用しているのです。「中山間の水田風景を守るため、また次の世代の人たちに受け継いでもらうために、この循環はとても画期的でしょ?」
現在、米っ娘たまごを産む400羽の親鶏のために年間2~3haの飼料米が必要とのこと。「もし、うちの飼養羽数の全てを米っ娘たまごにしたら、内子町の水田全てで飼料米を栽培しなければならなくなるんです。畜産が持つ力って、すごいと思いませんか?」

ありそうでなかった、純白のロールケーキ。感動的な白さです!

松前町にある「パティスリーLough & Rough」の人気商品「白壁ロール」。米っ娘たまごと米粉を原料にすることで、目の覚めるような透きとおった純白のロールケーキが実現しました。粉も卵も100%米由来。そんなケーキを夢見た佐々木さんの思いに共感し、誰もが躊躇した挑戦をしてくれたのが、こちらの若いパティシエでした。地元内子の文化的財産でもある古い町並みから「白壁ロール」と名づけられ、町内のオーベルジュなどでも提供されています。
松山市内の飲食店では米っ娘たまごを使った「白い出汁巻き」も好評、また昨年は京都市内のホテルのフェアで「真っ白なオムライス」として提供されました。「黄色ではない卵料理」という、これまでなかった価値観は、様々なシーンで人々に楽しさと驚きを与えることとなりました。
「伊予市で30軒以上あった養鶏業者が、今は片手で数えられるほどになってしまいました。」と静かに笑う佐々木さん。こうした業界内の不安を拭うためだけでなく、地域の農業全体の問題解決をゴールに据え、たくさんの協力者とともに新たな挑戦を続けています。

 

経済が右肩上がりだった時代から、ブロイラーやレイヤーはまず輸入品、餌も安価な外国産という状況が、業界の発展を支えてきました。ひたすら生産することだけに注力できなくなった今、国産種に地元で採れた米を与えるという発想は、単純なようでいて、実現することは非常に困難だと想像できます。ただ、佐々木さんの中にある「水の入っていない荒れた田んぼを見たくない」「幼い頃の豊かな田園風景を復活させたい」というふるさとへの強い思いが、養鶏業界だけでなく、地域全体を巻き込んだ「未来作り」への動きを起こしたと言えます。「地場のことは地場のもんで考えんといかん」と、モノも人も地域内で循環させることが復活の鍵と捉え、「一人でも多くの人と話をして、情報交換しないと」と、精力的に活動しています。

鶏数を減らしたことで、管理体制が充実。静かな中山間の清潔で広々した鶏舎で、ストレスなく過ごす鶏たち。 卵肉兼用の岡崎横斑は、横縞柄が非常に美しい国産鶏。肉質はやや固めで県外への業務用出荷が主。 市販用のパッケージ。殻の色は赤系で、通常の黄色い卵に比べ、低カロリーでクリーミーな味わい。
もっと美味しく!食財メモ

抗生物質を与えない代わりに、EM菌や磁気水、天然にがりなどを使っているイヨエッグの卵は、機能性の高いバラエティ豊かな展開が特長。栄養効果の高い卵を組み合わせたセットは、健康志向の強い層から高い支持を得ています。
「卵は特売品」というイメージを払拭したいという佐々木さん。1日1個のこだわり卵で心も体も元気になれるなら、決して高い買い物ではないと言えるでしょう。
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