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媛っこ地鶏振興協議会 媛っこ地鶏

TEL:090-8283-2526

愛媛生まれの媛っこ地鶏。歯ごたえだけじゃない愛される地鶏の魅力を実現。

話題騒然。生産者自らが納得し惚れ込む味わいの地鶏がこれ。

愛媛県が育種した地鶏「媛っこ地鶏」は、県内13戸の生産者によって大切に育てられています。媛っこ地鶏振興協議会の副会長もつとめる前田さんの鶏舎は漁業が盛んな町、愛南町にあります。もともと漁師だったという前田さんが、未経験だった鶏の飼養に踏み切った理由は「実際食べてみて、すごく美味しかったから。」と、実に明快なものでした。
協議会全体での年間出荷数は約7万羽。雛は全て県の養鶏試験場から供給されます。当初は産まれたてで受け入れたところ、事故が多いために30日雛での出荷を前田さんが進言し、現在も定着しています。
孵化から80日以上の平飼い飼育を経ての出荷を基本としながらも、実際には140日程度かけて3~4キロのたっぷりとした鶏に飼養しているとのこと。メディアでの露出が急増したことと、実際に味に魅了された人々から出荷を急ぐ声が後を立ちませんが、約4ヶ月後でなければ難しいという現状。「無理に詰め込むと鶏が弱くなるから、慌てずゆったりじっくり育てたい(1平方メートルあたり10羽以下)」と言いきります。

開発の中で生まれた新しい価値観。「歯ごたえだけじゃダメなんだ!」

平成10年当時は全国的に地鶏が流行し、その美味しさは「歯ごたえ」が主流でした。愛媛県養鶏試験場では名古屋種×愛媛系ロードアイランドレッドにさらに軍鶏を掛け合わせた「伊予路シャモ」という堅めの肉質の鶏を開発していました。
「ところが、子供達を対象に調査してみると、堅くて食べにくい、おいしくないという声があって。そうか、必ずしも鶏肉の美味しさは歯ごたえだけじゃないんだ、と気づかされたんです。」と語るのは、開発担当だった今井研究員。コクある旨みと程よい肉の堅さを追求し、焼き鳥でもから揚げでも、全ての世代で「おいしい」と言われることを目指しました。さらに軍鶏の需要は鍋の季節に限られることから、農家の経営安定化を考えた場合、一年中食べてもらえる鶏を作るというゴールへシフト。伊予路シャモにホワイトプリマスロックを掛け合わせて現在の媛っこ地鶏が誕生しました。
平成14年市内のホテルで初披露し、翌年から現地試験をスタート。県内の料理人によって価格を決定するなど実際の現場との連携を常に重要視してきました。

漁師を廃業し地鶏専業に。お客様との対話がやりがいに繋がる!

媛っこ地鶏導入と同時に、真珠養殖やちりめん漁を中心とした漁師業を廃業したという前田さん。全て自作したという鶏舎には、魚養殖時代の廃材が上手く活用されています。「海で働く者は、なんでも自分で作るのが当たり前やけんね。」
今では地元と松山市内に焼き鳥店をオープンさせ、県内各所のイベント会場での屋台出店などを積極的に展開しています。当初は廃業に反対していた奥さんも、数時間で500本の焼き鳥を焼くことも苦にならないほどに。「実際に食べたお客さんから直接おいしいと言われることが嬉しく、励みになることに気づいたからでしょうね。」
需要のピークは夏場ですが、秋春の産卵前の雌もステーキにすると大変美味だとか。生産者ならではのアドバイスも喜ばれています。
肉質を維持するため、飼料米を配合したり、地元の魚介類も餌として利用。また真珠貝の貝殻でカルシウムやアミノ酸の補給をするなど、健康的な鶏に育てる工夫を続けています。食べる人の笑顔を常にイメージできる喜びが、自然の中でのびのび暮らす鶏たちにも伝わっているようでした。

 

養鶏を始めるまでも、そして今現在も「あまり好きではなくほとんど食べたことがなかった」という鶏を生業にした前田さん。焼き鳥店オープンの際も方々のお店を食べ歩くことはしなかったそう。「鶏を食べないから純粋に味を評価できたし、冷静に商品としてどうか、という判断ができたんだと思います。」実は解体は別施設に依頼せねばならず、牛肉並みの高額で全量を引き取っているのだそう。「丹精こめて育てているから、最後まで責任持ちたいんですよ。」その美味しさに惚れ込んだ生産者が自信を持っておすすめする媛っこ地鶏に、舌鼓をうつお客さんが多いことにも納得です。
イベント会場で本当に美味なものが提供されることは少なく、媛っこ地鶏は実に貴重な存在ですが、B級グルメとは一線を引き、ワンランク上のカテゴリーでの生き残りを目指しています。

開発当時の苦労を熱く語る今井士郎研究員。全ての世代に受け入れられ愛される鶏を目指したと言います。 貝殻は丈夫な堅い殻が形成されるだけでなく、豊富なミネラルの吸収にも。地元資源の有効利用。 海と山がすぐ近くにある愛南町。愛媛最南端で真冬でも降りない温暖な地域にある鶏舎。
もっと美味しく!食財メモ

松山市一番町にある前田さん経営の焼き鳥店「一番町のゆら」では、曜日を限って新鮮なレバー類が提供されます。一羽残らず全て自分で育てた地鶏だからこそ自信を持って出せると言い、その鮮度の良さと味には常連さんだけでなく訪れる全てのお客さんが驚きを隠せないと言います。一般には流通しない珍しい部位が登場することもあるそうです。
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