新着食財情報

愛媛果汁食品株式会社 柑橘ピール

TEL:0897-41-6297

「日本の農業を応援したい」という信念でリングに上がる加工のプロフェショナル。

缶詰から新しい商品へ。ニーズに応じた産地探しが好評。

ありそうでなかった、皮ごとスライスしたドライ加工の国産ネーブル。質の違いが際立つ瀬戸内沿岸で採れたネーブルオレンジを使い、リングのまま乾燥させるという、これまでなかった愛媛果汁食品のオリジナルです。
昭和38年の会社設立時は、缶詰製造を中心に展開していたといい、2代目である古川さんも地元の大学を卒業後、兵庫県にある缶詰専門の短大で缶詰の加工技術を学んだのだそう。経営者であり、同時に全国でもトップレベルの生産技術を持った技術者でもあるところが、古川さんのこだわりです。
現在は、缶詰だけでなく、製菓会社や食品メーカーに原料となるフルーツを提供しており、取引先は海外を含め300社を越えるといいます。全て最終的な商品のすぐ手前、柑橘のピールや果肉のピューレ、甘露煮などギリギリまで加工したもので、そのこだわりは「原産地」。基本的に愛媛産、四国産、そして国内産に限っており、クライアントの要望に合わせて日本中とことん良い原料を探し巡るのだそう。「産地を強調したいというニーズが激増しているので、100%応えられるようどこまでも奔走しますよ。」

中国で感じたカルチャーショック。生き残るためにやるべきことは何か。

古川さんが国産原料にこだわるようになったのは、今から約15年前に中国の加工工場を視察したことがきっかけ。「中国への進出を検討していたんですが、実はとてもショックを受けました。技術力はもちろん、衛生管理やコスト面など、すべて我々を大きく上回っていたからです。」帰国後は中国進出を全て白紙にし、ゆるぎない技術を磨くことにまい進しました。機械では真似できない人の手の細やかで正確な作業技術や、徹底した社員教育による衛生的な技術を確立するだけでなく、作業レーンも全て自前で製作するなど、自社の「国産力」の立直しに注力しました。
また、顧客の求めに応じて全国の産地を訪れるたびに、農業そのものの衰退を肌で感じ、大きな危機感が古川さんを襲ったことも一因。「このままでは古くからの産地がなくなってしまう。未来の日本の農業はどうなるのか。」という思いから、自らを「日本農業の応援団」と呼び、国産原料の発掘に奔走するようになったのです。「産地の力を強調できるものを主力にすることで、お客様が喜んでくれて、地方の農業も元気になる。」

「It’s a try!」最初から諦めず、なんでもやってみること。

これまで消費のごく川上までの加工を担ってきた愛媛果汁食品ですが、最終商品にも少しづつ取り組み始めているとのこと。「これまで世の中になかったものを作らなければ、お客様はついてこないもの。これまでもこれからも、要望があればどんな形にでも作ってみます。自社の最終商品のアイデアを、取引先にも提案して、拡大に繋がるならそれもいい。とにかく何でもやってみよう。It’s a try!が社是なんです。」
スライスのまま利用できるシロップ漬けなど、ありそうでなかった商品が好評を博しています。「粉末化や液体化は大工場なら容易く出来ること。ならば形を残したまま使えるものを研究すれば生き残りの道は広がると確信したんです。」
県内の柑橘農家の高齢化や後継者不足を目の当たりにし、「まずはできることから」と自社での柚子栽培もスタート。顧客満足と一次産業の発展とを両立させるという強い信念で、今日も新たなアイデア、取り組みが生まれています。

 

 

単に機械化を進めたところで、資本力のある大手業者やコストの安い中国には叶わないことを実感した古川さんは、徹底した技術の向上を目指しました。手作業でしかできないこと、ここでしか作れない商品を求めて社をあげて取り組んできた結果が、数々の食品メーカーのヒット商品に裏側に大きく貢献し続ける現在の成功でした。「美味しいことと安全であることは、我々にとっては当たり前なんです。そこから先をどうするか、何を目指すのかと考えるのが大事なんです。」と笑顔で語ってくれました。
工場を案内してくれた幹部社員の方は、高校時代にこの会社でアルバイトの経験があり、一度社会に出てからも、「ぜひ愛媛果汁で働きたい」とUターンしてきたのだそう。社内に流れる空気の清清しさに納得!のエピソードでした。

工場の中には想像を超えるスタッフの数。全て手作業で行う皮取りなど、手間を惜しまない行程ばかり。
最終的な異物のチェックも、もちろん人の手で。この徹底ぶりは、むしろ機械が信用できなくなるほど。
そのままスイーツなどに使えるスライスしたオレンジやレモン。実はありそうでなかった加工の形です。
もっと美味しく!食財メモ

地元製菓メーカーや京都の老舗菓子舗などで珍重される柚子の一次加工品はほぼ愛媛果汁のもの。おなじみのこのシャーベットの柚子ももちろんでした。
実は古川社長のお嬢さんは人気グラビアアイドルでプロレスラーでもある「愛川ゆず季」さん。芸名だけでなく、コスチュームにも柚子をはじめとした柑橘類が豊富にあしらわれ、ゆず季さんと古川さんの親子の絆が感じられます。
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