新着食財情報

いかだ屋 あこや貝柱

TEL:090-3182-7363

食べる真珠?!銘品「宇和海パール」から生まれたおいしい副産物。

そのおいしさは折り紙つき!真珠の町でしか食べられない貴重な逸品。

貝柱の濃厚で芳醇なおいしさは、日本のみならず古くから世界中で知られるところですが、一般的なホタテの貝柱以外に珍重されている貝柱があります。それがこの「あこや貝」の貝柱。あこや貝とは真珠を育む母なる貝、真珠貝とも呼ばれる貝です。
宇和海は、真鯛、ハマチをはじめとする養殖魚はもちろん、歴史ある真珠の生産地として知られており、質も量もともに日本有数のもの。真珠養殖は愛媛を代表する重要な産業のひとつです。
芝さんは自身が長く関わってきた真珠貝養殖で、太りの悪いものや生命力の弱い貝を廃棄する際の費用が莫大であることをずっと懸念してきたと言います。「廃棄の費用は年間約1億5000万円にのぼるんですよ。丹精こめて育ててきたのに、捨てるためにそれだけの費用がかかるのは問題でしょう?」
そこで注目したのが真珠を取り出した後に残る貝柱。実はあこや貝の貝柱のおいしさは、地元では誰もが知るところで、冬の真珠の取り出し作業を担うアルバイトがお土産に持って帰るなど「嬉しい副産物」となっていました。この貝柱に付加価値をつけられないかと考えたのだそう。

全てはタイミング。美味しさは変わらないが,注目される時がやってきた。

「母貝を廃棄しないで食べてもられえば費用は軽減するし、上手くいけばプラスに生まれ変わるかもしれない。」
多くの仲間と集まって飲食することが多かった芝さんは、今から12年前、地元の青年会議所を引退するのをきっかけに、海の直ぐそばの座敷や、海上に浮かぶいかだの上で料理を食べることが出来るお店「いかだ屋」をオープンさせました。当初から真珠母貝の貝柱をメニュー化し、大変好評を博していたことも追い風となり、本格的に食用としてのあこや貝の養殖に着手することになりました。
現在手がける約50000個の真珠母貝のうち、40000個は貝柱用。現在までに品種を変え、より大きな貝柱が採れるあこや貝を養殖しています。「貝柱が大きいので、真珠の核入れの袋が小さいんです。でも当時から貝柱の大きいものほど病気にも強い貝だということは、よく知られていたことなんですよ。」
古くからその味の良さは地域限定で知られていましたが、3年ほど前から高級珍味食材として注目を浴び、雑誌などでも取り上げられるようになったことで、にわかに「真珠貝の貝柱」の知名度が上がってきました。

地域にある資源を活用して、より強い産業に育てていくための知恵をしぼり出す!

宇和島では、1990年代に発生した感染症によるあこや貝の大量へい死が続いたことで、多くの真珠養殖業者がその職を離れました。「2000万あった年収が300万まで下がりましたから。生産量もみるみる減って、これは地元にとって大きな転換期がきたんやな、と感じました。」
貝柱を料理で提供するだけでなく、様々な加工に挑戦しはじめた芝さん。取り出す際に小さく割れた貝柱を半乾きに一夜干ししたものや、濃厚な茹で汁を出汁として再利用するための加工も。地元の水産高校と連携し、貝柱の形を活かしたハート型のせんべいやカレーなど次々と商品を開発しました。残った貝殻は粉砕して地元の特産である地鶏の餌として利用するなど、地域の力を利用して地域に還元し、より強く育てていける形を模索しています。
「僕らは大学の教授や学者じゃないけん、机の上でくよくよ考えても何も生まれない。海で働く者は現場で実際に動いてみて、やれるかどうかを判断してチャレンジしてみるんよ。」
ひとつの真珠貝からたった一つしか採れない貝柱。地元の大きな期待を受けて、マイナスをプラスへと変える実行力が、今試されています。

 

味が良いことはわかっていても、言わばタダで手に入っていたものを商品にすることはなかなか難しかったという芝さん。いくら廃棄していたものでも、かかる手間は相当なもので、キロ4500円という価格設定も十分に納得できるものでした。「リビエラ東京」での取り扱いや、県外の老舗練り物屋からの引き合いなど、その味と品質を理解している顧客からのアクションは後を絶ちません。宇和海真珠そのもののクラス感を引き継いだ商品化が、ひとつの鍵になるかもしれません。
地元で採れたものを、安く美味しく食べてもらいたい、というのがいかだ屋オープンから変わらないモットー。美しい宇和海を望む絶好のロケーションで味わう新鮮な海の幸は格別。1回の会食で同じ食材をダブって使うことはしないというこだわりも驚きです。

国内トップクラスのシェアを誇る愛媛県産の真珠。生産量だけでなく質の高さも国内外から高い評価を得ています。 国が進める六次産業化においても、廃棄されていたあこや貝柱の利用は注目される取り組みのひとつ。 刺身で食べても風味が良く美味。加熱すると甘さが増し、より一層あこや貝の魅力を楽しめます。
もっと美味しく!食財メモ

フライにしたあこや貝柱をたっぷり包んだバーガー。一口頬張ると、甘く豊かな海の香りが広がります。いかだ屋女将でもある芝さんの奥様の特製の逸品です。
研究熱心で、あこや貝柱の美味しさを知り尽くした女将さんだからできる独特の味付けのポイントはまさかの「黒酢ソース」。揚げ物はちょっと・・ハンバーガーはボリュームがありすぎて・・と敬遠していた女性達が次々完食してしまう、驚きのさっぱり味。今思い出しても夢に出るほどの美味しさです。
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