新着食財情報

C.I.倶楽部 カラマンダリン

TEL:089-997-1611

柑橘の宝島で育つ、みんなが大好きなあのみかん味で未来へ勝負。

温州、伊予柑を知り尽くしたプロが選んだ新品種。

愛媛はもちろんみかんどころとして知られ、多くの産地が点在していますが、その中でも瀬戸内海に浮かぶ多くの島々は、特に質の高い様々な品種の柑橘を生み出しています。
松山市沖の西瀬戸内海に浮かぶ島の中でひときわ大きな島が中島。中島みかんは昭和40年から50年代、お正月前に出荷される普通温州で関西市場におけるトップブランドとして君臨しました。さらに50年代後半から平成に入る頃までは、伊予柑のトップブランド産地となりました。
まさにその昭和50年代に、中島に導入されたのがカラマンダリンでした。みかんや伊予柑の黄金期において、あえてこの品種を牽引したのが、C.I.倶楽部(中島みかん倶楽部)の越智誠之助さん。越智さんのお父さんでした。
その後、伊予柑の価格がみるみる暴落し、県内でも「ポスト伊予柑」といわれる様々な新しい柑橘が導入されることとなりますが、中島ではすでにこのカラマンダリンが定着しており、伊予柑の代替としての一番手となりました。現在まで中島の柑橘農家の救世主として愛されてきたのが、このカラマンダリンなのです。

島内の限られた場所で、大切に大切に守り育てられる。

中島全体のカラマンダリン栽培面積は約45ヘクタール。豊産性の高い品種で、適地であれば10aあたり6トン程度の収穫が毎年可能とのこと。温州みかんが3トン、伊予柑で2トンといわれるので、かなり豊産性の柑橘といえます。
ただし、適地が限られており、ひとつは降雪がないこと。年間を通じて霜が少なく、長時間気温がマイナス2℃以下にならないことが求められます。温暖で寒暖差があまりない瀬戸内とはいえ、島内でも限定された地域で栽培が行われています。さらに、収穫間直となる春先に、急激に気温が上昇すると品質が落ちるのだそうで、これも海岸近辺の園地が最適といえます。
また、カイヨウ病に対する抵抗性が低いといわれ、その対策にはどの生産者も心を砕いているそう。「雨と風で媒介される病気なので、風が強く吹く園地では、栽培を続けることは難しいです。」と越智さん。永年栽培を続けてきた中で、様々な問題をひとつづつ知恵を出し合って解決してきたといいます。
もちろん、気象災害の他にも鳥獣害、特に温州よりも赤みが強く甘い果実であるゆえに鳥害が深刻。全ての園地は細かなネットで覆われており、これには大変な手間とコストがかかるのだといいます。

どんな目新しい品種よりも、やはり食べ慣れたみかんの味が一番喜ばれる。

通常、和歌山や三重などのカラマンダリン産地では、2月から3月上旬の間に収穫し、貯蔵して減酸したものが3月から4月にかけて販売されますが、味に深みが出ず、カラマンダリンとして十分な味わいではありません。中島では樹上で4月まで完熟させてから収穫するオリジナルの栽培方法を確立し、好評を博しています。果物全体の流通が少なくなる5月中ごろまで出荷できる柑橘は大変貴重です。
「人は、今そこにないものが美味しく感じるもの。知恵を出して時期をずらせば喜ばれる。」とは越智さんのお父さんの言葉。中島の柑橘農家の中でも、栽培技術だけでなく経営観念をもった生産者が集まったというこのグループでは、直販により消費者のダイレクトな評価を商品作りに反映してきたといいます。
「年をとればとるほど、昔食べたものが旨いと思うようになるんよ。新品種だけが残っていくとは思えんなー。」カラマンダリンの味の最大の特徴は「温州みかんに似ている」という点。クセのない爽やかな食味、甘くとろけるようなあの馴染みあるみかん味が、初夏に楽しめることは、長い目で見てやはり大きな強み。温州、伊予柑でトップブランドを築いた地だからこその、未来への確かな選択です。

 

伊予柑に替わる新品種が次々と誕生する中で、中島がいち早く選んだのが、このカラマンダリンでした。導入から30年以上経ったことで、味わいも深みを増し、栽培技術も順調に改良が進んできました。もちろん、「ものになる」までの苦労は数多く、低温に弱いカラの寒害対策として、島内での適地探しにはかなりの年数がかかったといいます。一方、鳥害対策では身近な漁具であるネットを利用し、ビニールハウスにしなかったことで、結果的に園地内の気流停滞を避けることに繋がりました。しかし最大の転機は全ての園地で樹上完熟に踏み切ったこと。一気に評価が高まり、産地にも消費者にもメリットとなりました。
初夏に食べるカラマンダリンのみかん味は実に魅力的なもの。「新しいものに飛びついても、人は昔から食べてる味に必ず戻るんよ。」越智さんの言葉が心に響きました。

「柑橘で生き残りたい」という熱意あるメンバーが集まりました、という越智さん。切磋琢磨しあう仲間。 鳥害を防ぐために使われるサンテは高価なため、身近な漁具であるネットを利用した防除は島ならでは。 シーズン通じて、多種多様な柑橘が栽培される中島。どんなものでも美味しくなるまさに柑橘の宝島。
もっと美味しく!食財メモ

香りや味にクセがなく、甘みが強いけれども爽やかな後口というカラマンダリン。「みかん味」と評されることが多いのですが、そう考えると温州みかんは実に偉大な柑橘だと改めて実感させられます。
みかんのように手で容易く皮が剥け、中の袋ごと食べられるところも、みかんそのもの。もちろんジュースやゼリーにすれば、濃厚なみかん味がさらにストレートに楽しめます。
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