新着食財情報

越智今治農業協同組合さいさいきて屋 媛かぐや

TEL:0898-33-3131

日本初!ツヤツヤもっちりの愛媛のおひめさまは、田んぼ育ちの媛かぐや。

日本で初めての人工交配で誕生した「さといも」新品種。

愛媛県には各地に古くからのさといも産地があり、在来種に加えて「愛媛農試V2号」など、改良された品種を中心に身近な食材として親しまれています。出荷量も全国第7位、近畿から中国四国においては最大のさといも生産県ですが、産地や生産者から「食の多様化に対応できる品種はないか」「愛媛のオリジナルとして作れるものはないか」といった新しい品種育成への期待が寄せられていました。
そこで、県ではこれまで主流だった「トロリと柔らかな食感」で「ふっくらと丸みのある」V2号のようなさといもとは、食味も形状も全く違い、利用方法についても新しいアプローチができる新品種の研究を平成5年から始め、平成22年、日本初の「人工交雑品種」である媛かぐやを誕生させました。
「筍芋(京いも)」と「唐芋(えびいも)」の交雑により選抜育成し、親芋と小芋の両方を食べることができます。また、親芋はまさに筍と見紛うような紡錘型で、京いもの血を受け継いでいます。葉柄(ずいき)の部分は、えびいも由来の印象的な紅色をしており、お浸しや酢の物などで美味しく食べることができます。

 

ほんのり甘いホクホク系。スイーツにも最適。

「とにかく見た目が立派でしょう!なんといってもこの大きさは魅力でした。」
地元JAと普及員らの勧めで媛かぐやの栽培を始めた長野さんは、この新品種を導入した理由をこう話します。梅やいちじくなどの果樹を中心に、ヤマノイモやしょうがなど様々な野菜も手がける長野さんですが、「この芋は、とても栽培しやすいんです。50センチ以上の芋ができることもあるんですから!最初はほんとにびっくりしましたよ。」と、媛かぐやに惚れ込んでいる様子。
食感は部位によりやや異なり、芋の上部はみずみずしくて滑らかな食感、中心部から根元は粉質で粘り気も。これまでのさといもに比べて断然甘みが強いことも特徴です。
新品種の開発において重視されたポイントのひとつに加工品への利用価値。地元の学校給食へはコロッケやチップスとして提供されますが、スイーツへの展開も活発に行われています。
JAおちいまばりが運営する直売所「さいさいきて屋」内のパティスリーでは、地元食材を使ったスイーツが大人気。11月以降は媛かぐやを使ったロールケーキやモンブランが人気を集めています。

 

風除けと虫除けを同時に。全国に安全な媛かぐやを届けたい。

JAおちいまばり直販開発室の武内さんによると、「大きさや形にインパクトがあるだけでなく、スイーツなどの加工品への用途が広いので、地産地消を推進している地元今治の名物になるのでは、と導入をすすめてきた」とのこと。宮崎産のえび芋や県内の他の産地で作られる媛かぐやに比べて、やや大きめに仕上げることで差別化をはかり、加工のバリエーションも豊富に展開しています。ペースト加工したものは、「Toshi-Yoroizuka」など首都圏の有名店でも原料として取り扱われるなど、知名度も徐々にあがっているとのことでした。
栽培しやすいとはいえ、防風と害虫への対策には腐心するという長野さん。葉柄が特に長く、風で折れると芋が成長しなくなるため、園地周囲には風除け配植すると同時に鱗翅類などの害虫捕食を狙う「ソルゴーバンカー栽培」を行っています。防虫剤を使用しない安全な防除を優先しています。
導入一年で4トン超の収穫を見込んでいる長野さん。来年からもさらに面積を広げて、愛媛オリジナル品種の普及に取り組みたいと意欲を見せています。

 

地産地消の動きが活発な今治市。JAでは国内最大級の直売所での青果販売に加え、学校給食やスイーツへの利用も活発、さらに一次的な加工施設を所有するなど、様々な「出口」がすでにありました。新たな産地形成と同時に商品作りも進めることができ、新品種導入においては一歩勝算が見えていたと言えます。
品種開発者の浅海専門員によれば、愛媛は他県と違い、歴史あるさといも産地の宇摩地域での研究→開発→生産→販売の流れが一体化していて、新品種の産地化推進がスムーズだったとのこと。他県では畑地で栽培されるが、愛媛は水田栽培が主流。愛媛産ならではのきめ細かな肉質の柔らかで大きなさといもができる所以なのだそう。「愛媛のさといもは一度食べたら違いがわかる」という声をよく聞きますが、そうした理由があるのです。

角餅状に切ったものをハウスで育種し、加温して芽が出たものから植え付け。3月下旬から1ヶ月かかる作業。 とにかく大きな親芋を収穫するのは大変。配管用の工具ベルトレンチを使って根元からキレイに収穫しています。 風除けだけでなく、防虫効果も同時に狙うソルゴーバンカー栽培。天敵を利用し防虫剤不使用で安全に栽培。
もっと美味しく!食財メモ

家庭では煮物やから揚げ、コロッケなどで美味しく食べられる媛かぐや。製菓材料としては、ペーストも人気で、アイスクリームなどへの利用も増えています。
今後注目されるのがパウダー。保存性も高く、利用範囲も大きく広がるため、新規需要が期待できます。直売所内に一次加工施設をもつJAおちいまばりでは、多様なニーズに細かく応えられる体制を整えています。
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