新着食財情報

島津農園 瀬戸金太郎芋

TEL:0894-52-0627 FAX:0894-52-0611

地域の宝として「金太郎芋」を作り続ける、名プロデューサー。

うそをつかない農業。それが独立以来のポリシーです。

西宇和郡伊方町(旧瀬戸町)は、昔ながらの柑橘栽培地帯。営農指導員だった島津さんは今から30年ほど前に農協を辞め、専業農家として独立しました。しかし標高が300mもあるこの地域では今後柑橘栽培は難しいと感じはじめ、他の農家にも「柑橘だけに頼っていてはダメだ」と指導をしていたのだそうです。
西に細長く突起した佐田岬半島では、もともとサツマイモが栽培されていましたが、標高の低い場所では地質も悪く、見栄えの良くないものがほとんど。ところが大きな台風に見舞われた際、両側の海から高潮を浴びた柑橘畑は大打撃を受けましたが、芋は無事。海に挟まれたこの地には芋が合っていると確信した島津さんは、地元である塩成(しおなし)地区に「紅アヅマ」を定着させて行きました。最初50本の苗から増やし、栽培したいと言う農家には50本まで無償で苗を提供したと言います。
良いものは包み隠さず広げていく。農業に対する誠実な姿勢は、現在も変わらぬままです。
お客様第一、というスタンスも長年の信用が裏づけ。地域の宝であると確信する「瀬戸金太郎芋」を守るため、日夜働き続けています。

ここは昔ながらの地域の<助け合い>が残る場所。

この地域の土質は、良質な赤土。地元では阿蘇山の火山灰が降り積もったと言われていますが、砂地で作る高系14号よりも紅アヅマの味がぐんと上がります。また日の出が早く、夏場の日照時間は15時間とも言われます。さらに標高300mという高地のため寒暖差が大きく、昼間蓄積したでんぷんを夜間消費しないために充実した甘みの強い芋に仕上がります。
恵まれた地形であっても、水だけは人の力が必要。島津農園では愛媛では珍しいスプリンクラーでの灌水を行っているのも特徴です。極力農薬の使用量を落とし、「味で勝負できるもの」を作るための努力を惜しみません。
また、この地域では、台風でハウスが倒壊した際などにすぐ駆けつけたり、何か困ったことがあると互いに助け合う「一荷合力(いっかこうろく)」と言う10名ほどのコミュニティが現存しています。機械を入れずにすべて手作業で行う芋掘りやツル狩りは、合力(こうろく)達が集まって一気に作業を進めます。4年前から就農した息子さんも一緒に、みんなで汗を流して収穫する様子は、地域の絆、地域への誇りが感じられるものでした。

ここでしか手に入らない、幻の絶品スイーツ!?

島津農園では紅アズマの他、シモン芋やムラサキマサリ、安納芋など沢山の品種のサツマイモを栽培しています。11月いっぱいで収穫を終えた後は、4月の植え付けまでそれらの加工作業を行っています。「かんころ」と呼ばれる切干し芋や芋粉はもちろんですが、一番の売れ筋はこの「干し芋(ひがしやま)」!
芋から自然に飴が発生しやすくなるまで(芋がつわる、と言うのだとか)60日ほど貯蔵させたのち、加熱した芋を1週間ほど干して作ります。文章にすると容易いのですが、これがとてつもなく大変な作業。寒風にさらすことで美味しさが増すため、最も気温が低い時期を選び、天候にも左右されながらの仕事は過酷です。作業の主力は奥さんですが、几帳面な島津さんの的確なアドバイスで非常に完成度の高い商品作りが行われています。
昔から愛媛・高知あたりにはこの干し芋(ひがしやま)は多いのですが、群を抜いた品質と美味しさです。これまでの干し芋の常識が覆される(?)ほどの衝撃、といってもよいかも。あまりの評判にほぼ地元で消費されてしまうため、他地域からの注文に生産が追いつかないのだそうです。瀬戸町へ行かなければ食べられないという、幻の逸品になりつつあります。

芋の貯蔵・管理に関してはこだわりのある島津さん。適度な温度と湿度を保つための保管庫や加工用具などもすべて手作り!ひとつひとつにこれまでの知識と経験がつまっていて、「これぞ最高の環境!」と感嘆しました。
非常に機能的な作業場では、人が浸かるほどの大釜で一晩煮た大量の安納芋を、奥さんと近隣のお母さん達が協力して干し芋に仕上げていきますが、ただ切って乾かすだけじゃないんです。芋の厚さや並べ方にもこだわりがあり、つやを出すために芋から出た飴汁を刷毛で塗るなど手が込んでる!!余分なものが一切添加されてない100%自然のスイーツ。昔ながらのおやつとはいえ、これほど完成度が高いと「未来へ繋がるおやつ」と位置づけても良いかもしれません。
ちなみに、一番外側の皮は、イノシシの罠に使うんだそうです。美味しいものは鳥獣が良く知っていますが、ずいぶん贅沢なエサだわ・・と思いました。

奥さんが大釜で煮た安納芋を丁寧に皮むきします。外皮と内側の層とを別々に除くという手の込んだ作業をテキパキと。 薄くスライスした芋を島津さんお手製の干し網に並べて乾燥。鳥獣が悪戯しないように作られた専用の干し場にズラリと。これは圧巻! 伊方の風力発電機の真下に広がる芋畑。どこまでも続く青空と海風。その狭間で美味しいさつまいも達が育ちます。
もっと美味しく!食財メモ

干し芋(ひがしやま)は、まだ柔らかい半生状態のものをそのままかじって頂くのが美味しいのですが、ストーブの上やトースターで少し炙って食べても香りが立って美味です。
食感も少し柔らかくなって、お子様からお年寄りまで広く愛される食べ方ですが、「バニラアイス」との相性も抜群です。食べやすく裂いたらアイスをのせ、溶け始めをからめてお楽しみ下さい。
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