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ピース農園 トマト

TEL:0895-42-0424

Iターンで見つけた幸せ!家庭菜園からスタートした愛媛農業人生。

単なる趣味だった野菜作りと、田舎暮らしへの憧れが自分のものに。

「森の国」と称される北宇和郡松野町は、その名の通り森林に囲まれた自然たっぷりの町。この地で施設のミニトマト・米やきゅうりなどを栽培して今年で10年になる東さんは、生粋の大阪人。愛媛には縁もゆかりもないIターン就農者です。
「大阪でサラリーマンだった頃、ベランダでミニトマトを作ったりして楽しんでたんですが、気がついたら、わずか2㎡ほどの菜園が6000㎡になってたって感じなんです。」
当時から「いつかは農業をしてみたい」「いづれは田舎暮らしを楽しみたい」という漠然とした思いがあったという東さんですが、通っていたスポーツクラブの近くで各都道府県が催す「担い手農業者募集」のイベントを目にし、その日から一年経たないうちには愛媛に移り住んでいたのだとか。
「本格的にハウスを建てたりトラクターを操ったり、そういう農業をするなら歳をとってからでは遅いと気づいたんです。僕の勤め先だった職安にも『農業をしたい』と言って窓口を訪れる若者が少なくなかった。もうこれは、今しかない!と思たんです(笑)。」
早速、奥様とお子さんを伴って四国へやってきたわけですが、しかし、なぜ愛媛だったのでしょうか?

ゼロからのスタート。家族の温かさを胸にただ進むだけ。

松野町の農林公社研修生として、新天地での暮らしをスタートさせた東さん。全国に農業研修生の制度があり、度々問い合わせをしてきた中で、愛媛の担当者が特に親身になって相談に乗ってくれたことが決め手となったのだそうです。
ただ、当時は住む家から探さなければならないなど、思い描いた通りのスタートが切れたわけではありませんでした。
「つい周りと比べてしまって。地元の後継者たちは親から受け継いだ土地や設備、技術も、販路もあるのに、自分には何もなかった。ゼロから始めて、一人で頑張って。自分の趣味に費やす時間もなく、家族にも苦労をかけてると思うとしんどくなる時もありました。」
しかしある時、ラジオから流れた応援歌のようなものに励まされ、「美味しいトマトを作って、お客さんが喜んでくれることが一番。自分が好きで選んだ道なんだから、家族みんなで頑張れることが一番。」と思えるようになった頃から、ずいぶん気持ちが楽になったとか。
近隣の産直市への出荷だけでなく、地元のスーパーに産直コーナーを開設してもらうよう働きかけ、実現した頃から徐々に、東さんのトマトの評価が高まってきたといいます。奥さんの手書きのポップからも幸せがこぼれてきそうです。

様々な情報の中から、自分にあった作り方を試す。自分のやりたいように。

2年間の研修を終えた東さんのハウスの中には鈴なりのトマトがずらり。
品種にはあまりこだわりがなく、自家採種や挿し芽などにより自分好みのトマトつくりを進めているといいます。「慣行栽培の人や自然農法の人、行政の指導者や肥料屋さんまで、いろんな人の意見を聞いてみるんです。その中で自分が納得できるもの、しっくりくる方法を選んでやっています。」
ロックウールの中に灌水チューブを通したり、液肥のバランスを変えたり。葉面散布の場所や手作りの有機物肥料など、独自のこだわりが詰ったハウスです。
「実は、始めて一年目にとてもいい出来のトマトが採れたんですよ。嬉しくて。でも二作目の収穫間際に台風の被害に遭いまして、70センチを超える水に浸かって全滅したんです。その翌年も台風・・・。それがあったから、僕は多少の病害やトラブルはなんとも思わなくなったんですよ!」
Iターン就農者の定着率は、様々な条件が重なることで伸び悩んでいるのが現状です。「もし松野に来たい、農業がしたい、と思う人がいるなら、僕は全力で応援してあげたいですよ!」
陽気な東さんの笑顔が、どこかで悩む、誰かの背中を押してくれることを願っています。

Iターンで就農、定着に成功している例は全国でも少ないものです。実際にお話を伺うと、制度上の問題、就農希望者が持つ「思いの振り幅」など、意外と外からは見えずらい部分も多いな、と感じました。
こうした先輩達の「生の声」が聞ける環境があると、少し違う展開があるのかも・・・と思いました。
就農当初は近所のお弁当屋さんに営業に行ったことからスタートし、ご縁を通じて現在は多くの売り場、レストランからの注文に応じている状況とか。「味は食べてみて判断して」とおっしゃるだけあって、深みのある美味しいトマトでした。
「こういう気持ちで作ってるんです」ということを、わかってくれる方に買って欲しい、という東さん。それってどんなモノつくりでも同じことで、そこがビシっとしてれば「生きがい」「やりがい」に繋がるんですよね~。愛媛に来てお子さんが3人に増えた東さんの頑張りは、まだまだこれからパワーアップしそうです!

木屑や青魚くずなどを使って手作りしている肥料。キュウリやオクラなどはこうした自然由来のものばかりで。 トマトの病害を防ぐといわれる「ニラ」を一緒に栽培。自家採種のトマトは病害に強く味も良いと自負。 ロックウール栽培は、管理を完璧にすればとても美味しいトマトが作れると言います。葉も充実して元気。
もっと美味しく!食財メモ

毎日の出荷分とは別に、東さんがこだわりのチャレンジとして大胆に水を切って作っているという「超完熟トマト」を戴きました。熟れきった真紅の輝き、甘い香りが「トマトの本当の美味しさ」を表現していました。
そのままオイルと少量のにんにく・塩で炒め、香り高いソースを作ったところ、これが最高の仕上がり!細めのパスタを絡めて贅沢な一皿をいただきました!
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