新着食財情報

ギノーみそ株式会社 伊予のみそ

TEL:089-984-2135

えひめの「麦みそ文化」を伝承するために走り続ける男

「やさしい国のやさしい味わい」。初めて食べても懐かしい味!

昭和28年創業の義農味噌(ギノーみそ)株式会社は、地元で長く愛されている企業のひとつ。生産量日本一を誇る「はだか麦」を使った「麦味噌」が、愛媛の味噌文化の原点なのですが、ギノーみそでは「えひめの麦みそ文化を伝承・発展させる」という大きな理念を掲げています。
醤油や味噌の味にはその地域限定の支持層があり、地元の食文化にこだわるメーカーほど他県へのアピールが難しいといわれます。事実、米味噌に馴染んだ消費者にとっては「麦味噌」の味わいは衝撃的。「四国の味つけは甘い」と言われるように、その評価は「甘口」の一言で片付けられることも少なくありません。
しかし、その甘口麦みその代表「伊予のみそ」は伊予地方伝来の製法でありながら、首都圏でも高い評価を得ています。そのわけは、米味噌にはない「麦麹」の独特の香り、コク、旨味が豊富であること。そして砂糖などの甘味料を一切加えない自然由来の甘さがウケているからだとか。麦の繊維質が残っていることや、塩分も抑え気味であることが、健康志向の高まりと大きくリンクしているとも思えます。
「食べ慣れた味噌以外は食べない」多くの日本人にとって、「初めて食べたのに美味しい」という不思議な魅力を持つ、どこか懐かしい味わいの味噌です。

3日間眠り続けて花を咲かせる麦麹。ここは神秘の部屋。

2代目である田中社長は、この愛媛自慢の麦味噌の魅力を全国に広めたいと奔走しましたが、県内シェア45%という実績をもってしても長く苦戦したとか。しかし、7年前に広島県の生協で取り扱いが始まったことから、徐々に中四国周辺にその美味しさが広がっていきました。くどくない甘さと美しい色合いなど、ヒットの理由はいくつかありましたが、やはり真摯な「味噌作り」への姿勢に裏づけされる本来のクオリティの高さが功を奏したと言えるでしょう。
ここは原料となる「国産の麦」が3日間眠り続ける「製麹室」。整然とした工場内でもひときわ神聖な場所です。季節ごとに環境を少しずつ変え、麹が上手く花を咲かせるよう見守るのだと言います。現在は約9割の工程を機械化しているそうですが、湿度・温度・香り・味など、最終的なポイントは職人の勘が決め手なのだとか。
一般的な味噌は麹と大豆の割合が同量に近いところを、「伊予のみそ」はなんと20:1!大豆を減らすことは原価高につながり、企業としてはしんどいところ。味噌の定義ギリギリの比率だとか。しかし味にこだわれば妥協はできない。原料に嘘をつかないことでいいものを作り続けることができると、熱く語ってくださいました。

「えひめの農」にこだわる思いが生んだ、次世代へつながるヒット商品!

「愛媛の麦みそ文化」をテーマに、郷土料理である「伊予さつま汁」「鯛釜めしの素」などをリリースしてきた田中社長ですが、ある時「麦みそ」だけでなく、愛媛には守るべき多くの農産物があることに気づきます。生産量日本一の「伊予柑」や歴史ある産地「七折」の梅などを利用した加工品作りに着手しましたが、よくある「買い叩き」は一切無し。地元の価値ある農産物を扱うことをテーマに、吟味した原料を全て買い取りし、味噌作りで培った「素材を活かす製法」での「ドレッシング作り」を始めました。
当初は社長自身が販路開拓に全国へ飛び、多くの試行錯誤もあったといいますが、その土地の素材を100%活かし、小ロットで製造すると言う独自性が話題となり、現在では全国31の都府県から商品化の依頼が殺到するまでになりました。日本全国のサービスエリアや産直市の目玉商品として販売される「ご当地ドレッシング」は150種類を越えたといいます。
県内でも、伊予柑などの他、玉ねぎや里芋、キウイフルーツなど産地の特色を活かした商品が次々と売り出されています。
他所にはない愛媛だけの魅力は何か。「麦みそ」に特化してまい進してきた社長だからこそ気づいた、愛媛の農産物の無限の可能性は、大きく花開きつつあります。

田中社長とは数年来お付き合いをさせて頂いておりますが、いつどこでお会いしても「100%」の元気を身体全体に纏っている方。体調が優れない日も、嫌な思いをされる日もあるはずなのに。おそらく意識して「負」のオーラを出さない努力(セルフコントロール)を徹底されているのではと思います。
ギノーみそさんを訪れる多くの方が驚くのが、社員さんのクオリティの高さ。どのスタッフも視線を合わせた明るく気持ちのよい応対をなさり、組織の中で自分がどう動くべきかを判断し無駄なく清清しく働いている様子が一目で分かります。日々の清掃活動にも大変熱心で、新社屋移転から1年が過ぎても社内はどこもピカピカ。全員が同じゴールを見つめて働ける場所です。時代は変わっても、愛される企業の空気感はいつでもどこでも同じだと感じました。
「地産地消に取り組むことで、少しでも自給率アップに繋がれば…」という田中社長。愛媛の食を守るため、広く愛媛の「農」にテーマを拡大したことで、多くの生産者さんが励まされています。

今や150種類を越えるご当地ドレッシングの原点「七折梅ドレッシング」。学校給食を通じ多くの子供達にも浸透しています。 93年に導入したこの機械、古くても丁寧に磨き上げられています。道具を大切にする気持ちが商品に込められています。 最近の目玉商品のひとつ。まさか牛乳で?と思いきやこれが驚きの美味しさ。愛媛特産の「夕しぼり」で楽しめます。
もっと美味しく!食財メモ

「伊予のみそ」には、簡単なレシピがついています。どれも手軽に麦味噌を楽しんでもらえるよう考えられたものばかり。特におススメは「伊予のみそディップ」!火を入れないから生きたままの酵素を取り入れることが出来ます。袋から出したままの「伊予のみそ」だけでも美味しいのですが、少しマヨネーズを加えてゆるく仕上げたものもgood!野菜スティックがどんどん進みます。特に相性が良いのは「セロリ」。苦手な方にこそおすすめです。
ページトップへ戻る
Copyright (c) 2010 Ehime prefecture. All rights reserved.