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東予園芸農業協同組合 せとか

TEL:0898-68-4545

施設栽培の適地で作りあげる「せとか」の魅力。

「せとか」はこの地に合っている。

昔から気候が良く、果樹栽培が盛んな西条市丹原地区。
この管内でせとか部会長を務めるのが、岡本さんです。実は東予園芸ではハウスみかん作りが盛んで、岡本さんも30年ほど前から良質のハウスみかんを作り続けてきました。しかし、近年の重油高騰にしたがい、最低温度が高めであるハウスみかん農家の経営環境は大きく悪化。最盛期には40名もいたハウスみかん部会のメンバーが現在はわずかに1名。岡本さんも徐々に他の柑橘へ移行してきたと言います。
「美味しいハウスみかんができる土地だけに、残念なんやけど。」多くの生産者さんと同じく苦渋の決断をしたそうです。
しかし、施設栽培では最高レベルの技術が必要といわれるハウスみかんを極めてきたことが、岡本さんのせとか作りに大きく役立っています。
せとかは、作り手、そして作り方によって味に極端な差が出る柑橘ですから、いくら人気の品種とはいえ容易く乗り換えて成功するというものではないのだといいます。

毎年いいサイズで作り続けることが、何より難しい。

高級柑橘として人気の高いせとかは、清見タンゴールの「ジューシーさ」とアンコールオレンジの「甘さ」を母親に、マーコットのコクと香りを父親にもつ期待の新品種。それぞれの柑橘の良さが100%出た、ふくらみのある味わいを持っています。
柑橘の王様と称されるだけあり、温度管理や着果量の見極め、灌水の調節がきわめて難しく、栽培そのものの難易度が高いのです。
果実に重量感があるため、扱いは慎重にならざるを得ません。大きなサイズを揃えて実らせるための摘果については、その時期が重要。早すぎると果型が腰高になって商品価値が下がり、遅すぎると味に影響してしまいます。収穫後の剪定や葉面散布にも細心の注意を払わないと、翌年に同じレベルをキープすることができません。
日当たりを良くするために枝をつり上げ、一果ずつサンテと言う黒い布を被せます。薄い外皮を守り色味を引き出すためです。これらが全て手作業とあっては、「プロ中のプロ」でないと務まらない仕事であることがわかるというものです。

水はけの良さと施設向きの立地。農協との連携も深く。

岡本さんのハウスは、とても水はけの良い土壌で、せとかなどの中晩柑の味を良くするためには最適の環境。太平洋戦争時には滑走路だったと言うほどの平地で日照量は十分。県内のどの地域と比べても「施設栽培向き」の土地と言えます。
こうした恵まれた環境を活かすための指導をし、岡本さんら生産者さんのバックアップをするのが、東予園芸田野支部の指導員のみなさん。日々の細かなデータ管理はもちろんのこと、立地にあった栽培法や時期などの判断も的確に行ってアドバイスしています。全国でも珍しい「専門農協」で、徹底した指導と販売フォローに注力できるのです。
「施設栽培ならどこにも負けない」と胸を張る岡本さん。しかし同時に、「いくらハウスとはいえ自然の力には敵わない」という現実も十分すぎるほど理解しています。
どんな状況にも対応できる「プロの技」は、露地栽培だけでは発展しなかったはず。長年の経験の中で得たコツを、新しい柑橘にうまく当てはめながら、今日も作業は続いています。

「施設栽培に最適の地」と言っても良い、西条市丹原地区。南予などの山間部に比べると圧倒的に作業効率がよく、日照量が安定して確保できるのがその理由。また意外と夜温が低いのですが、ハウス内だと積算温度を確保できると言い、メリットを延ばし、デメリットを上手く修正できている、理想的な産地です。
せとかの気品のある香りで上品な味わいが気に入っているという岡本さんご夫妻ですが、百貨店などでの試食販売などを通じて「他の柑橘に比べて高価すぎるのでは?」と不安に感じることもあるそうです。
ただ、それだけの価値があることは作っている生産者さん自身が一番理解されていることですし、それをしっかり消費地へ伝える役割を農協が担っています。
担当指導員さんとのテンポの良い掛け合いも楽しく、明るい笑い声が響く印象的なハウスでした。

明るく社交的な奥様と一緒にせとか作り。ハウスみかんより作業が楽になり、気持ちの余裕もできたとか。 ハウス内の環境がよく、樹勢良好でありながら葉色が美しい!果実に栄養を送る大事な役割があります。 ハウスみかん栽培の頃は、常に気が抜けなかった温度管理。せとかもデリケートですが随分と楽なのだそう。
もっと美味しく!食財メモ

外皮が極端に薄いせとかは、手の平に乗せると「ずっしり」とした重さを直に感じる果汁たっぷりの柑橘。皮はみかんと同じように手で容易に剥くことができます。さらに極薄のじょうのう(果肉を包んでいる袋)はそのまま食べても気にならず、口の中で溶けていくようです。せとかの持ち味は、なんといってもこのジューシー感。岡本さん曰く「食べるジュース」だそうです。
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