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渡辺茂 あまおとめ

TEL:080-6285-6768(渡辺徳彦)

愛媛で生まれた愛媛のいちごを全力で作り上げるいちご博士

新品種いちご「あまおとめ」の魅力を最大限に引き出すべき時!

愛媛県が育種した「あまおとめ」は、大粒で艶やかな「とちおとめ」と、甘く美しい「さがほのか」の交配から生まれた新品種いちご。
酸味の少なさと、大粒で「いちごらしい果形」が評価されていますが、実はデビュー前から「色つきが悪い」という唯一の欠点が大きくクローズアップされました。
しかし、この渡辺さんのあまおとめはどうでしょう!美しく完璧な色づきにも驚きますが、甘く柔らかな「いちごの匂い」を纏っているではありませんか。
これこそが渡辺さんがあまおとめに賭けた理由でした。
近年の新品種育成の過程では赤い色や見栄えの良い形、また棚持ちの良さばかりが重視されて、匂いは後回しになることが多く、<香りのないいちご>が増えているのです。「あまおとめには最近の新品種にはなかった匂いがあるんよ。」という渡辺さん。「あまおとめの欠点ばかりを取り上げるんじゃなく、いちごらしい匂いがするという最大の魅力を前面に出す作り方、売り方をするべきなんじゃないのか」。
味の良し悪しは口に入れてからの話。まず「食べたいな」と思わせる要素は「匂い」だと言われ、はっと目が覚めました。

積み重ねてきた知識と技術で、今までもこれからも産地をリード。

地元JAの営農販売部長として県内最大のいちご産地を指導し続けてきた渡辺さんが、農業者としてのスタートを切ったのは6年前。現在も渡辺さんを慕う地元生産者は後を絶たず、ハウスの横のプレハブ事務所で勉強会を開催しているのだとか。「農協の指導員には、産地と生産者に対する責任がある。最後までしっかり引っ張って支えるという仕事は誇りでした。」という渡辺さんですが、本当にやる気のある人と共に学びたいと言います。
「何か新しい品種が生まれれば、では作り方はどうするのか、特別な技術が必要なのではないか、といった勉強会は自然に発生するものでしょう?」
もともと愛媛県内のいちごの栽培面積はそれほど多くない上に、「紅ほっぺ」「さがほのか」などの多品種が各地で作られていたため、産地としてまとまった前進をすることが叶いませんでした。技術の組み立てができず、十分な指導ができなかったことが渡辺さんを駆り立て、あらゆる栽培方法を試し、県農業研究センターなどとも共同で様々な研究を実施しています。
栽培ベッドをハウスの天井から吊り下げて均衡を保つだけでなく、水平に動かせることで通路幅が変わる新方式を取り入れ、県内外からの研修者を受け入れています。
「適地は自分が努力して作るべき」と言い切るのも納得です。

あまおとめのもう一つの強み、それは病気に強いこと.

現在、国の研究機関と共同開発中の「イチゴ収穫ロボット」。あのデリケートないちごをロボットが収穫?と驚きましたが、実際に見せていただくことが出来ました。
3つのカメラで色や大きさ、奥行きなどをキャッチし、伸縮自在なアームがいちごを枝から優しくカット。防除作業もこなすとあればハウス内に必要な人の手はぐっと減ります。ハウスの整備は必要ですが、実用化すればまさに次世代の農業が可能になります。
さらに、あまおとめの防除はこれまでの品種と比べて激減したのだとか。もともと耐病性が強い上に天敵を利用した栽培を行っているため、こちらでは11月の花の時期からわずか1回の防除で収穫に至るという、いちごとしては驚きの少なさです。
早生品種であるために、最も需要のあるクリスマス前にピークを迎えることができる点や、防除費がかからず結果的に低農薬の実現が可能なこと、ひいては育苗もスムーズと、特長を活かせばメリットに溢れたあまおとめ。こうした「本当の魅力」を広く伝え知らせることで、渡辺さんのいちご作りがさらにパワーアップしていることは間違いありません。

ここ数年、「いちご嫌い」の子供が増えているという驚きのデータがあるそうです。子供が特定の食べ物を嫌う理由は明確。いちごの味が落ちていることを証明しています。
渡辺さんは、いちごにとって香りだけでなく「食感」も重要だと言います。噛んで「じゅわっ」と広がる、あの独特の柔らかさ。棚持ち重視の品種では難しい部分だと言えます。甘く、柔らかで、いちごらしい香りを持つあまおとめ。渡辺さんがこのいちごを支持するもうひとつの理由は「愛媛生まれ」ということ。他県にはない、愛媛だけの品種。長年いちごに携わってきた者が、このいちごを見守り育てることに協力しない理由はどこにもないのだとか。「愛県心」とも「愛苺心」とも違う、渡辺さんが秘める「使命感」を感じた、嬉しい言葉でした。県内各地で栽培が広がっているあまおとめですが、「適地は自分で作るもの」という渡辺さん。「まぁ、一見に如かずよ。」ヤル気のある方ならどなたでも最新技術の見学、大歓迎だそうです。

イチゴを食べる悪いダニを食べてくれるダニ(天敵)の利用で農薬を激減させることに成功。コーヒーフィルター内で良いダニを育てています。 色つきの良さをアップさせるため、シートは白色を使用。草丈が揃い、粒よりのいちごをたわわに実らせるのは熟練の職人だからこそ! 冬は温水、夏は冷水を循環させて培地温度をコントロールするチューブ。イオン水の利用などいたるところに環境に優しい配慮が。
もっと美味しく!食財メモ

とにかく完熟。イチゴ本来の美味しさを引き出すために、徹底した着果制限をかけることで一果一果がどれも充実しているのがわかります。もちろん県内外の製菓店からの評価は絶大。毎日仕分けにも忙しくされています。
ケーキの上のイチゴが赤いのは当たり前。加えて甘い香りもたっぷり、とあれば、しばしダイエットを忘れて頬張りたくなりますね。
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