新着食財情報

株式会社一柳 生芋こんにゃく

TEL:0896-23-2420

伝統的なこんにゃくと新時代のこんにゃくスイーツを同じステージに!

「こんにゃく屋さんのお嫁さん」が「社長」になった理由。

精力的に新商品を作り出すこんにゃく屋さんがあると聞き、どんなやり手社長さんだろうと思いきや、迎えてくれたのは一柳社長のおっとりとした上品な笑顔でした。
嫁いだ先がこんにゃく屋さんだったことで、義理のお父様のお手伝いとして関わっていた一柳さんは、1994年に店を継ぐ形で代表者となります。それまでは家内工業がどんどん機械化されてきた時代で、愛媛県内にあった多くのこんにゃく店が少しづつ淘汰されていました。食の欧米化も加速し、こんにゃくの消費量が伸び続けるとは考え難い時期でした。
「どの店も同じような設備を備え、同じような商品を作り続けていていいのか?」「手間を惜しみ、大量生産することで価格競争していていいのか?」
この時、あえて地元の芋を使った昔ながらの製法による「手作り」にシフトすることに決め、こんにゃくの新しい可能性を見つけてアピールしようという一柳さんのチャレンジが始まったのです。
「もし私がこんにゃく屋そのものの存続にこだわっていたら、そういう発想はできなかったと思いますよ。今思うと、素人だったからこそできたんでしょうね(笑)。」

土居町は芋の町?!地元の芋に徹底してこだわる理由。

 四国中央市は昔からサトイモの産地として知られますが、こんにゃくの原料である「こんにゃく芋」も、他地域と同じように在来種が作り継がれていました。
一般的なこんにゃくの原料は「芋粉」。中国産や群馬県産の芋から作る粉を配合しますが、一柳さんは地元の在来種「本当の生芋」を使ったこんにゃく作りを目指しました。
「このままじゃ芋の良さが失われる気がして」と、粉を使った大量生産を控え、すでに稼動していた機械やタンクも取り除くという徹底ぶり。皮ごと手作業で煮た芋は風味がよく、仕上がったこんにゃくにはつぶつぶが残り「生芋だからこその食感」を感じることができます。
もはや名前もわからぬほど古くから作り続けられているこの地の「地芋」は、小ぶりながら味がよく、身がしっかりしているため大変美味しいこんにゃくが作れるのだそうです。
現在は地元の方々が作ったものを持ち込んでくれたり、自社園地で作った芋を使っています。芋の栽培はご主人のお仕事。1反から6反に畑を拡大し、美味しい芋作りに励んでいらっしゃるそうです。

「こんなものまでこんにゃくで?」次々と新商品が誕生する理由。

一柳さんが社長になってから、新しい工場に「お菓子部門」ができました。こんにゃくを使ったパウンドケーキに、こんにゃくベーグル、こんにゃくロールケーキやこんにゃくクッキー、こんにゃくせんべいと、次々に新しい「こんにゃくスイーツ」が誕生してきました。こんにゃくそのものには味がありません。クセがないため意外とどんな形状にも味にも馴染むのだそうです。若い社員さん達と試行錯誤しながら作り上げたケーキは、その美味しさはもちろん、選ぶ楽しさも人気の秘密です。
「だって、こんにゃくだけだと売れないでしょう?」
まさに一柳さんらしい発想ですが、こんにゃくへの思いは深く、誰よりもこんにゃくが大好きだとわかります。昔食べていた、懐かしい味のこんにゃくを絶やしたくない。地元の芋の良さを後世まで残していきたいと願う気持ちと、全く新しい切り口でこんにゃく文化を発展させなければいけないという使命感。一見すると真逆と思われがちな2つの方向性をバランスよく繋げる手腕。その細腕から次は何が編み出されるのでしょうか。

「手作り」と簡単に言っても、実は大変なことばかりです。毎日できたてを提供できるよう、早朝から作業を始めても、可能なところまで人の手だけで作ってみようとすれば手間もコストもかかります。それでもお客様に納得して喜んでもらえる商品を作り続けたいという思いには頭が下がりました。
ちょうど、ケーキに使う「伊予柑ピール」を作っているところにお邪魔しましたが、当然ながら手作業(笑)。一年に一度しか採れないので、大量に作って冷凍するのだとか。以前は既製品を使っていましたが、添加物の「薬品臭さ」が嫌で手作りすることに決めたそう。手で丁寧に皮を取り、3日間炊き続け、仕上げまでに5日間かけるのだとか。一口戴きましたが、「これでご飯一膳食べられるわ!」と思うほど、完璧な仕上がり。ゴボウなどの野菜も手作業でスライスし、乾燥させたものを粉にしてお菓子にするのだそうです。実際に使うのはわずか少量ですが、これらの細かなこだわりが女性目線ならではです。

バイパス沿いでひときわ目を引く店舗・新工場の壁画。地元三島高校の生徒達の力作。地域との繋がりを大切にする一柳さんの願いが現われています。 ケーキに使う「ピール」を作るための伊予柑の皮採り。使うのは皮のみで果実は不要。お客様に「生ジュース」としてサービスされるのだとか。 ベーグルの生地。若い女性スタッフ達が手際よく作業します。このほか「こんにゃくハンバーグ」などアイデア溢れる商品が並んでいます。
もっと美味しく!食財メモ

こんにゃく屋さんの売り場で異彩を放つこのオリーブオイル。ヨーロッパではオーガニックよりも高品質で、オーガニックのように環境にも体にも良いとされている「インテグラル生産法」のスペイン直送のオリーブオイルです。農園の若者と一柳さんとのご縁で販売されています。もちろんベーグルにもたっぷり使用されています!
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