新着食財情報

株式会社大愛 菌床しいたけ

TEL:0897-43-9000

とにかくまじめに菌と向き合い、旨いきのこの郷を育む男。

健康をテーマに事業展開するも、やっぱり「きのこ」が面白い!

まだ自然が多く残る新居浜市の山あい、約3,500坪という広大な敷地に建てられた何棟もの建物内で「菌床しいたけ」を栽培している宮部さんは、いわゆる農業後継者。しかし大学時代は微生物の研究がご専門だったとか。
「銀行マンだった父が独立し、非常に様々な事業を展開していました。その中で“健康”をキーワードにした事業をやりたいと言って始めたシメジやアガリクスの生産・販売を継ごうと思ったんです。」
当時から農業には農薬が不可欠といわれ、農薬を使わない農作物を突き詰めていたところ、シメジなどのきのこ類には無用とわかり、栽培のための工場を建設したのだそうです。
シメジの他にも、健康効果が高いとされた「国産アガリクス」の安全な人口栽培を展開し、多くのお客様に喜ばれていたところ、中国産のアガリクスから出た有害物質の影響(風評被害)を受けることとなり、2007年からは「椎茸」栽培へとシフトしていきました。その後もあらゆる中国産農産物への不信感が高まっていたことから、それまで苦戦していた「国産椎茸」に注目が集まっていたのです。

全国でも珍しいレトロな殺菌窯。これでないと美味しいきのこが生えない?!

菌床ブロックから生産をしている大愛さん。ブロック作りではこの巨大な殺菌窯での「殺菌」が大きなポイントです。120℃で2時間の加熱ですが、前後の温度上昇や自然冷却の時間を合わせると、合計で6時間も殺菌を続けるのだとか。殺菌後は反対側の扉が開き、無菌のまま1日、冷気によって冷やされます。良質な菌床作りは、完全に無菌状態にすることが重要なので、この徹底振りはさすが。
袋に入った菌床ブロックに種をつけ、培養室で1ヶ月間じっくり菌を育てます。健康な純白の椎茸菌がしっかり繁殖し、約100日で褐変すれば椎茸が生える準備が整います。
「椎茸が大発生しているのを見ると、嬉しいです!」という宮部さんですが、もちろん我々が見ても大興奮!しかし、そもそも「菌」が働いて椎茸のもとになっている、というプロセスそのものが神秘的です。「同じ経験値、同じ栽培条件で作ったとしても、うちのきのこは美味しいと断言できます。それは、この窯のおかげじゃないかと思ってるんです。」
「微生物」というだけあって、そこはミクロの非常にデリケートな世界ですから、宮部さんの自信にも頷けます。

「国産」という安心感。安心できてはじめて「美味しい」と思えるから。

菌床ブロックの原料は高知県梼原の広葉樹。ミキサーで粉砕し、ふすまなどを加えて手作業で袋詰めします。海水に浸かった外材では菌床は作れません。安全な材料を使い人の手でチェックすることで「安心感」を提供できるといいます。
また、培養室や発生室の圧倒的な清潔さも評価が高く、他施設では多く見られるコバエの発生もほとんどないのだそう。味の良さ、品質の高さとともに、広くアピールできる点です。
菌床椎茸の味は、軸が太く笠が詰まったものが良いとされ、大きさはあまり関係ないのだとか。愛媛には椎茸産地が点在しており、差別化するために県外への出荷が多いといいます。しかし規格外の大きなサイズのものを地元の直売所へ出すと大人気だそうで、「味で勝負」に手応えありです。
今後は病院や高齢者向けの加工食品や、粉末化した「健康茶」など、椎茸の持つ「健康」「長寿」といった身体に良いイメージをさらに広げていく方針だとか。また、現状はほぼ中国産という「きくらげ」の菌床栽培への要望が多く、設備が整っていることでどんな品種にも即時に対応可能な点でも、大きな期待が寄せられています。

「菌床しいたけ」というとなんとなく機械的に作られていたり、原木に比べて不健康なイメージを持つ消費者がいるかもしれません。しかし大愛さんの施設を見れば、そこには「椎茸が生きている!」と実感できるはず。目に見えない小さな菌が、真っ白に繁殖して広がる様子や、じっくり褐変してエネルギーを溜め込んでいる様子からは、菌の不思議や確実な「命の息吹」が感じられます。
椎茸は冬場の鍋需要の他、夏はバーベキューなど一年中身近にあるきのこ。しめじやアガリクスを手がけた大愛さんですが、やはりなじみが深くて食べやすい椎茸の魅力は大きいと考えています。
収穫はハサミで丁寧に切り取り、パック詰めも優しく慎重に行われたりと、商品を愛する気持ちがスタッフ皆さんから感じられました。
この菌床ブロックは一般家庭でも簡単に椎茸が作れ、お子さんと楽しく農体験ができるお勧めの食育ツールですよ。0

多岐にわたる事業を成功させてきたお父さん。その場しのぎのものはなく、全ての事業が現在に上手く繋がっていて、その経営センスが伺えます。 ここが神秘の世界。培養室には袋詰めされた菌床がずらりと並び、徹底した温度管理で健康で良質な椎茸菌が、静かに確実に繁殖をしています。 椎茸の発生後は水に浸けて再発生を促します。この菌床ブロックは市販もされており、農家だけでなく一般家庭でも椎茸栽培が楽しめます!
もっと美味しく!食財メモ

「肉厚でおいしい」という可愛いパッケージで、地元スーパーや香川県の小売店で人気のしいたけ。このほかに金色のラベルを使った高級感あふれる商品もあり、サイズや用途によって多くのラインナップがあります。「嫌味のない上品な味」「料理に入れると全体が美味しくなる」との口コミで、人気を博しています。
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