新着食財情報

松山市農協 松山一寸そらまめ

TEL:089-968-1211

歴史ある伝統野菜・愛媛のそらまめを地域で守りたい。

江戸時代から続くそらまめ産地。愛媛だけでなく日本の初夏の風物詩!

蚕が作る繭の形に似ていることから「蚕豆」、また花が南へ向かって咲くため「南豆」とも呼ばれますが、やはりこのように天空に向かって一心に実をつける姿から「そらまめ」という名になったのでしょうか。
湿った暖かい気候を好み、生育適温範囲が15度~20度と狭いそらまめ栽培に、ここ愛媛の風土は良く合っており、古く江戸時代にさかのぼっても盛んに作られていたといいます。司馬遼太郎原作『坂の上の雲』の劇中で、母親が炒ったそらまめをおやつとして秋山真之に与えていた場面は愛媛の庶民の食文化を表す、とても印象的なものでした。
当時は特に大粒で粉質の「清水一寸」が主流でしたが、現在の品種は陵西。3粒から4粒入りで、一粒の豆の大きさが一寸(約3センチ)であることから、「一寸そらまめ」と呼ばれ、松山市のブランド農産物に認定されています。
松山市農協の出荷量の約6割をまかなっている松前町で、もう40年以上もそらまめを作り続けている川端さん。そらまめ以外の豆類も手がける、まさに「豆作りのプロ」です。

「そらまめ」と「水」の重要な関係とは・・

川端さんのそらまめ作りのポイントはズバリ「水管理」。
そらまめの旬は梅雨の前なので、もともと雨が少ない時期。そらまめは根が細く、灌水過多だと窒息して根腐れしてしまいます。
しかし、水分が不足すると豆が全く育たないため、そらまめが快適だと感じる程度に畑を「湿らせてやる」ことが重要になります。その頃合いが難しく、まさに熟練の技術を要する部分と言えます。もともと米麦栽培が盛んな地域のため、田植えの時期は水が回ってきますが、それまでは半日かけて水中ポンプを使い、近くの川から汲み上げて水を引いています。
もうひとつのポイントは「充実した実をつけること」。あまり背を高く育てず、通常より花を大きく咲かせます。畑を防風林で囲い、温度を正確に見極めてから成長を抑え、多くの花を堅くしっかりと活着させることで、早く大きな実が付くのだそうです。
化学肥料などをやりすぎないことも、そらまめ本来の味がする「濃い実」をつける秘訣だとか。

「旬」を実感できる、希少な野菜のひとつ?!

そらまめといえば、このふかふかのベッド!乾燥や病害虫からそらまめを守り、水分を逃さず鮮度を保つ役割もあります。皮を剥く時の「ポンポン」という軽快な音や、青々した独特の香りは、実に爽やかです。
昔は両国の大相撲夏場所でのビールのおつまみといえば「そらまめの塩茹で」。夏の到来をイメージさせる野菜のひとつです。
そらまめは栽培から収穫、収穫後の管理においてまで「今、この瞬間を逃したらダメ!」という場面が多く、採り頃、食べ頃が限られています。川端さんが最も気を遣う「水の管理」においても、タイミングの難しさは同じです。現代ではあまり感じることのなくなった「旬の短さ」こそが、そらまめの特長とも言えます。
松山市農協のそらまめ部会は350人を超え、地域みんなで愛媛・松山のそらまめを支えようという意気込みが感じられます。
初夏の風物詩を愛媛から発信し続けます!

 

 

そらまめ栽培ではU字型仕立てという左右対称に樹を育てる方法が主流ですが、川端さんの圃場は「L字型仕立て」。南陽が良く当たるよう、南側の枝を減らしてL字型に育てています。もちろん収量は減りますが、長い時間まんべんなく日が当たり、充実した実が採れるからだとか。当然、畝も東西方向にとり、日光を遮るものがないようにしているという徹底ぶりです。
実はこれらの指導をしているのが、松山市農協の山田生産販売部長。農家を一軒一軒くまなく回り、きめ細かなアドバイスをして回ることで有名な「カリスマ指導員」です。ほぼ一日中バイクで圃場を行き来し、その農家、その圃場に合った栽培方針を自らのもつ知識と経験から引き出し、伝えています。
連作障害を避けるため、通常は5年ほど開けて作るそらまめを、川端さんはいんげん、枝豆などと交互にほぼ1~2年おきに栽培しています。「この技術も部長さんのおかげ」と笑顔。こうした農家と指導員の信頼関係があれば、解決できない問題はそう多くないのではないかと感じさせてくれます。

腰を屈めての収穫作業は朝5時から1日3回。「これ」と見極めた豆を鋏で一度切り。収穫した豆にはほとんど触らないのだとか。 選別、箱詰めは奥さんの仕事。鮮度が落ちないよう、手際よく鮮やかに出荷します。「お父さんの苦労は大変」と気遣う優しさも。 これが伝説のカリスマ指導員。米麦地帯だった松前地区に14品目の野菜を根付かせた敏腕営農販売部長。この男から目を離すな!
もっと美味しく!食財メモ

植物としては豆は未熟な「赤ちゃん」。成長中だからこそ多くの栄養素が実の中にぎっしり詰まっています。豊富なたんぱく質・糖質は元気の素。鉄分・ビタミンB群を多く含むので夏バテ防止に最適なお野菜です。
鮮度落ちが早いので、美味しく食べるには「すぐ食べる」が鉄則。塩茹ではもちろん、莢ごと直火で焼いた「焼そらまめ」がイチオシ!真っ黒に焦げ目がつくまで焼けば、蒸し焼き状態のホクホクの甘い豆が楽しめます。
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