鯛は、冠婚葬祭料理の主役です。特に、南予の鉢盛り料理では、活き造りや鯛麺として調理されます。しかも、お接待の精神が息づく愛媛県では、鯛を使ったごちそうを自分たちよりも、訪れる客のためにふるまいます。
 司馬遼太郎が『坂の上の雲』の冒頭で描写した「伊予松山というのは領地内の地味が肥え、物実りがよく、気候が温暖で、(中略)すべてが駘蕩としているから、自然、ひとに戦闘心が薄い」という松山藩の姿は、愛媛県全体の姿でもあります。お人好しの愛媛県人は、豊かな産物に囲まれて、その幸せを気づかなくなっているのでしょうか。
 愛媛県人にとって、鯛は身近な存在です。鯛を使った郷土料理の多さに、鯛が親しまれていることがよくわかります。


中・東予の鯛めし
北条・今治近郊

法楽焼き
しまなみ・今治近郊

鯛の骨蒸し
しまなみ・今治近郊

鯛の浜焼き
しまなみ・今治近郊

いずみや、丸ず
南予・東予

南予の鯛めし
南予地域

鯛さつま
南予地域

鯛めん
南予地域

鯛の姿盛り
愛媛全域

鯛のあら炊き
愛媛全域

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