瀬戸内海に面する愛媛県では、鯛は身近な魚です。
豊富に獲れる鯛の美味しさを活かした郷土料理の多彩さなど、
鯛をいつくしみ、鯛を愛することは、他の地域に負けません。
生活のなかに鯛が息づく愛媛だからこそ、鯛の生産日本一の座が実現できたのです

 平成19年(2007)の資料によると、愛媛県は鯛の全国年間生産量約7万1千トンのうち約4万トンと、全国の半分以上の鯛を生産しています。平成2年(1990)から全国第一位となった愛媛県は、それからその位置をずっと維持しており、第二位の熊本県が約10%の生産量ですから、他県を大きく引き離しています。
 明るくて前向きな愛媛県民は、工夫や努力が大好きな人々でもあります。より安全で、より美味しい鯛の生産をめざして、こつこつと重ねた努力が鯛生産全国一位の結果となりました。厳しい管理のもと、新鮮で美味しい「えひめの鯛」を食卓にお届けしています。
 また、鯛の全国年間漁獲量約2万6千トンのうち、約2千トンが愛媛県で水揚げされていて、長崎県、福岡県に次いで全国三位となっています。

 春になると鯛は外海から産卵の場所を求めて瀬戸内海を回遊します。卵を抱えて体色を鮮やかなピンク色に変えた鯛を「桜鯛」と呼び、島のように見える鯛の群れを「魚島」と称しました。愛媛県において、鯛はとても身近な魚です。
 魚の王様「鯛(マダイ)」は平成5年(1993)に愛媛の県魚となりました。天皇・皇后両陛下をお迎えして、伊予市森漁港で開催された第13回全国豊かな海づくり大会で、県の魚に「マダイ」が認定され、シンボルマークが策定されました。天皇陛下は「ブリやタイ類、真珠、真珠母貝の養殖は日本一であり、マダイやヒラメの栽培漁業も積極的だ」と愛媛県を紹介し、新しい漁業の姿を示されました。

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